スパイスの宝庫として知られる南インドのケララ州を訪ね、スパイスガーデンを巡ったり、料理を習ってきました。
目次
プロローグ スケジュールとルート
1 シンガポールのリトル・インディア ~日本から一番近いインド
2 トリヴァンドラム ~インテリジェントなケララ州の州都
3 コバラムビーチ ~アーユルヴェーダ・マッサージを体験
4 カニャクマリ ~インド最南端・コモリン岬の日の出
5 ぺリヤル ~スパイスの宝庫を訪ねて
6 コーチン ~南インドの市場を探訪
7 エピローグ ~南インドの魅力
プロローグ
南インドへ行きたい…。スパイスや料理やアーユルヴェーダに興味を持ってから、何年もそう思ってきました。
「南インドは北インドと違って、人が穏やかだし、安全だし、いいよぉ」なんて、旅してきた人の話を聞くと、思いはつのるばかり。でも、スッと旅立てるほど、私には距離的にも、精神感覚的にも近い場所ではありませんでした。
でも、たまたまひょこっと同行者が見つかり、勇気百倍に(笑)。それで、えい、行ってしまえ~とばかり、旅行を決めた次第です。今回、旅行したのは10日間で、正確には、インド南西部のケララ州と、周辺の州にちょこっとだけです。南インドといっても広いので、次回以降にまた違う都市を訪れたいと思っています。
スケジュールとルートは以下のような感じでした。
2004/10/29 成田-シンガポール (ユナイテッド航空のアワード航空券) 10/29 シンガポール泊 10/30 シンガポール-トリヴァンドラム (シルクエアー) 10/31 トリヴァンドラム泊 11/1 トリヴァンドラム-カニャクマリ(鉄道) 11/2 カニャクマリ-コバラム(鉄道&バス) 11/3 コバラム-ペリヤル(バス) 11/4 ペリヤル-コーチン(バス) 11/5 コーチン-コバラム(バス) 11/6 コバラム泊 11/7 コバラム-トリヴァンドラム-シンガポール-成田(翌日着) |
東京からインドへ行くなら、エアインディアの直行便が便利なのでしょうが、以前、使って懲りたことがあるので(苦笑)、成田-シンガポールはUAのアワード航空券を発券し、シンガポール発インド行きのシルクエアーの航空券を別買いすることにしました。
シンガポールは、南インド系の街・リトル・インディアがあるほど、南インドと関係が深い国(彼らはもともと、労働者としてイギリス人によってシンガポールに連れてこられた歴史があるのだといいます)。
ですので、今でも人の往来があり、シンガポール航空の子会社であるシルクエアーが、トリヴァンドラムやコーチン、ハイデラバードなど、南インドのいろいろな都市に就航しているのです。
シンガポール航空とシルクエアーを使ったインド行きの航空券は、日本の旅行代理店で購入することができます。私のように航空券を別買いする場合も、シルクエアーのサイトからクレジットカードで購入できるので便利。この場合、航空券は、シンガポールのチャンギ空港で受け渡しとなります。
また、バンコクやクアラルンプール経由のフライトもありますが、少なくともケララに行くなら、シルクエアーの路線がおすすめ。ちなみに、シルクエアーのサイトで販売されているシンガポール-トリヴァンドラムの往復航空券は、830シンガポールドル(日本円で約56,000円=航空券$S750+シンガポールの空港税$S88)でした。2人同伴の裏技?を使えばもっと安くなるようです。
ただし、これは2004年秋の価格なので、同じ路線の価格を改めて調べてみました。航空券は同価格だけど、空港税がけっこう値上げされている。うーむ…。シルクエアーの南インド路線は、毎日就航ではなく、満席のこともけっこう多いようですので、予約は早めにした方がよいです。インド行きの便はシンガポールを夜に出発するので、日本からのフライトに午前便を利用すれば、乗り継ぎはなかなかスムーズ。
私は今回は、シンガポールに夜中に到着するUA便を使ったので、シンガポールに1泊したのですが、安全で近代的なこの国は、インド訪問前のクッションと考えれば、なかなかうってつけの場所だと思いました。何といってもリトル・インディアがありますしね!(詳しいリポートは次章)。
ところで、インドといえば、ガンジス川に浮かぶご遺体や、物乞いや、神秘性を真っ先に想像して(笑)、どこでもエスニック色が強烈だと思われる方がいるかもしれませんが、それはあまりにステレオタイプかと。インドは広い国なのです。
少なくとも、短期旅行者にとってのケララは、古風なヨーロッパの面影をどこかに残しながら、インド古来の伝統を守る、穏やかでエレガントな印象でした。
南インド旅行記→「シンガポール~ 日本から一番近いインド"リトル・インディア」に続きます