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南インド旅行記(2004年)7 エピローグ

南インド旅行記

南インドの魅力

インドの子供たち

穏やかな人々、マイルドな料理…。たった9日間の旅でしたので、えらそうに多くは語れませんが、ひとこと感想をいえば「南インドは意外と旅行しやすかった」でしょうか。

もちろん同行者のいた安心感もありましたが、人が穏やかで優しいし、北インドの観光地のようにしつこい物売りもほとんどおらず、快適に旅ができました。

ケララ州を含む南インドは、インドの中でも"どインド"というべき、生粋のドラヴィダ文化のお膝元。遺跡や観光名所は少ないけれど、その分、侵略の歴史の中でもまれたアーリア系の北インドとはちょっと違う、のんびりとした悠久のインドを垣間見ることができるんです。

私は、滞在中の9日間のほとんど毎日の朝昼晩、南インド式のベジタリアンのミールスばかり食べていましたが、体調を崩すことはなく、日本にいるときよりもかえって快調なくらいでした(北インドの脂っこい料理は、私は5日間で限界でした)。さすがアーユルヴェーダの本場!野菜&豆やスパイスって、やっぱりカラダにいいのですね。

カタカリダンス

地球って狭くなったんだなぁと実感するのは、インターネットの普及ぶりを目の当たりにする時です。ここケララでも、リゾートのコバラム、山奥のペリヤルともに、日本語対応のPCを置いたインターネットカフェがあり、通信に困ることはありませんでした。

さすが、インドのシリコンバレー、バンガロールに近いだけのことはある?「今、南インドいま~す」なんて、旅先から親しい人にメールを出して、驚かせたりしていました。

今回は短期滞在だったので、やり残したことがいろいろありました。ケララ州だけでも、海もあれば、高原もあり、湿地帯もあるというように、けっこう変化に富んでいるですよね。バックウォーターや、野生動物公園も体験してみたかったなぁ。

バナナ屋

もっと時間に余裕があれば、バスコ・ダ・ガマが上陸したカリカットや、ゴアまでぜひ行きたかったですね。ゴアはかつてヒッピーのたまり場としても有名だったようですが、ポルトガルとインドの文化がミックスした街で、キリスト教会が多かったり、料理にも特徴があるのだそう。

しかし、ケララで面白いと思ったのは、インド文化に、外来の文化がちょっと混ざっていること。宗教もヒンドゥー教徒だけでなくいろいろで、ヨーロッパのキリスト教徒、中東のイスラム教徒、ユダヤ教徒らが平和的に共存しています。

ワインもあるし、牛肉もオッケー…と、ヒンドゥーにしばられることなく、少なくとも表面的には自由な雰囲気。心洗われる思いとともに、インドは広いと、改めてかみしめたりしました。

ロンリープラネット最後に、これから南インドに行ってみたい方に、今回持参したガイドブックをご紹介します。

一番頼りになったのは、ロンリープラネットの"South India"と"Kerala"。インド全土版も出版されていますが、南インド版だけでもけっこうな厚さ。情報がぎっしり詰まっています。英語版ではありますが、これ以上のガイドブックが他になく、わかりやすいので、英語の苦手な方も慣れれば大丈夫じゃないかと。右も左もわからない土地では、まさにバイブルのように威力を発揮しますよ。

長い旅行記を最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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Yurico AOKI
青木 ゆり子

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、料理&旅行コラムニスト、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長、内閣府認定 公益社団法人 全日本司厨士協会会員、世界司厨士協会連盟会員。

雑誌記者、企業のWEBディレクターを経て2000年にサイト世界の料理 総合情報サイトe-food.jpを創設。以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどを通し、国内外の郷土料理に秘められた魅力を広め、おいしい食べもので日本と世界を相互につなぐ社会貢献を目指して活動。

著作:「しらべよう!世界の料理」全7巻(図書館選定図書 ポプラ社 2017)
「日本の洋食 ~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房 2018)

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