e-food.jp代表・青木ゆり子が訪ねた滋賀県の郷土料理の取材旅行記です。
鴨鍋|滋賀県・長浜
琵琶湖北部の中心地として栄えた長浜の冬の味覚といえば、湖の豊かな魚や、田んぼの落ち穂を求めて遠くシベリアから飛来する鴨を調理した鴨鍋。毎年11月半ばから琵琶湖の鴨狩猟が解禁となり、翌年3月くらいまでの市内のあちこちのお店で、伝統的な鴨すきスタイルの鍋が供されます。
瀬田しじみ|滋賀県・大津
お味噌汁の具の定番でもある、しじみ。しかし東京では、しじみの身がおいしくないので、しじみ=だしを取るための貝だとずっと思っていました。その思い込みが解けたのは、島根県の松江で宍道湖の身の大きなヤマトしじみを食べて以来です。宍道湖のしじみは実がおいしい上に、もちろん、いいだしも出るのですが、今回、大津で「だ、だしが、こんなにおいしいとは...」と、さらなる衝撃を受けたしじみに出会いました。
ふなずし|滋賀県・大津
今から1400~1500年前の弥生時代に中国から水田稲作農業の伝来とともに、ふなずしを作るための魚を塩と米飯で乳酸発酵させた「熟れずし(なれずし)」の製法が伝わったといいます。琵琶湖名産のふなずしを求めて、滋賀県の大津へ。老舗・阪本屋さんを訪ね、ふなずしについてうかがってきました。