東北地方の郷土料理

e-food.jp代表・青木ゆり子が訪ねた東北地方の郷土料理の取材旅行記です。

日本の郷土料理を訪ねる旅

どんがら汁|山形県・庄内地方

厳寒の日本海の荒波にもまれた、脂の乗ったタラをぶつ切りにし、とうふや野菜と一緒にみそ味風味で煮た「どんがら汁(寒ダラ汁、タラ汁とも)」は、漁師鍋がもとになった、山形県庄内地方の冬の風物詩でもある名物料理。どんがらとは、タラの頭やヒレ、肝、しらこといったアラのことで、身よりもアラが主役の料理です。
青森県

せんべい汁|青森県・南部地方

鶏肉や野菜の入った醤油ベースの汁に小麦粉を原料にした南部せんべいを割り入れて煮込んだ「せんべい汁」は、近年「八戸せんべい汁研究所」というところが中心になって「B-1グランプリ」のゴールドグランプリを獲得、八戸のB級グルメとして全国にも知られるようになった料理。本場の味を覚えようと、いざ八戸へ行ってみることにしました。
日本の郷土料理を訪ねる旅

いちご煮|青森県・三陸海岸沿岸

ウニとアワビを使ったぜいたくな潮汁「いちご煮」は、岩手県との境にある青森県階上(はしかみ)町が発祥の名乗りを上げる、三陸海岸沿岸の郷土料理。八戸やその周辺でも、お店のメニューにあったり、缶詰やレトルトになってあちこちで売られています。
岩手県

まめぶ汁|岩手県・久慈

東日本大震災の時に炊き出しとして知れわたるようになり、さらに2013年のNHKの朝の連続ドラマ「あまちゃん」に登場してブレイクした「まめぶ汁」。全国のご当地グルメを競う2013年の「B-1グランプリ」では全国5位に選ばれ、今や、都内をはじめ他県で行われる岩手フェアでも目玉商品になるほど、知名度がアップしました。
日本の郷土料理を訪ねる旅

わんこそば|岩手県・盛岡・花巻

わんこそばは、岩手の花巻、または盛岡がルーツといわれる、小さく盛ったおそばを少しずつて給仕してもらいながらいただく岩手ならではのそば料理。お店では席に着くと給仕さんにルールを説明され、早速おわんが運ばれて来るのですが、すでに大食い競争に突入した気分になります...。
日本の郷土料理を訪ねる旅

ひっつみ|岩手県・盛岡

水で練って固めた小麦粉をひっつまんで(つかんで)鍋に投げ入れることから名がついた岩手の郷土料理「ひっつみ」。そのひっつまんですいとんを入れる様子をどこかで見てみたい...と思い、見つけ出したのは、盛岡市の繁華街から離れた住宅街にある「神子田(みこだ)」の朝市でした。
福島県

にしんの山椒漬け|福島県・会津

越後街道の入り口である会津若松の七日町は、越後(新潟)からは海産物が、会津からは米の運搬が行き交った物流の要所であり、海産物問屋や旅籠、料理屋が軒を並べていた地域。今もその面影を残す建物が残っており、会津の観光スポットのひとつにもなっています。越後から運ばれた海産物であるにしんで作る「にしんの山椒漬け」は、そんな越後との物品の交流から生まれた会津ならではの郷土料理です。
日本の郷土料理を訪ねる旅

はらこめし|宮城県・亘理

仙台の駅弁として名の知られた「はらこめし」は、実は、海に面した同じ宮城県の亘理郡亘理町が発祥の漁師飯。本場の亘理荒浜は、東日本大震災で甚大な津波の被害を受けて壊滅状態となってしまいましたが、現在は復興を目指して、はらこめしのイベントなどを開催しています。
日本の郷土料理を訪ねる旅

こづゆ|福島県・会津

こづゆは、会津を舞台にした2013年のNHKの大河ドラマ「八重の桜」にも何度か登場した、会津藩の武家・庶民を問わず、冠婚葬祭やお祭り、お正月に食べられてきた郷土料理。別名を「ざく煮」ともいいます。
日本の郷土料理を訪ねる旅

ずんだ餅|宮城県・仙台

ずんだ餅は、鮮やかな緑色が目を引く、仙台藩ゆかりのお菓子。豆をつぶす意味の「豆打(ずだ)」が、時を経るうちに「ずんだ」に訛ったという起源が有力のようで、命名したのは伊達政宗公自身という説もあります。
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