マレーシアの朝食の定番
マレー系、中国系、インド系といった多民族が暮らす国家マレーシアの、伝統的なマレー料理の代表格。
“ナシ”はごはん、”レマ”は脂っこいという意味(英語ではFatty Rice)ですが、脂がギトギトというほどではありません。ココナッツミルクで炊いたごはんとサンバル(ソース)、おかずをバナナの葉の上に乗せていただきます。甘いミルクティーのテタレとともに、マレーシアの朝食の定番です。
おかずの中に、カタクチイワシの煮干し(現地では乾燥アンチョビ)を炒めた一品があるのですが、これが個人的にけっこういけました(笑)。

ナシレマ Nasi Lemak レシピ
【材料】
4人分
米 2カップ あればタイ米(長粒米)
水 2カップ
ココナッツミルク 大さじ5
しょうが 1かけ(スライス)
パンダンリーフ 2枚(香り付け用。束ねて使う。なければ省く)
エシャロット 1個(なければ赤玉ねぎまたは玉ねぎで代用)
塩 少々<サンバル(ソース)>
とうがらしペースト 大さじ1/2(辛いのが好みなら増やしてよい)
シュリンプペースト(ブラチャン。なければナンプラーで代用) 小さじ1
にんにく 4かけ(みじん切り)
玉ねぎ 1個 3/4をみじん切り、残りは薄切り
梅干し 1個 はちみつ漬け。果肉だけ使用(タマリンドの代用品)
砂糖 少々
<おかず>
たまご 2個(固めにゆでて殻をむき、1/4に縦切り)
きゅうり 1本(皮をむいて切る)
ピーナッツ 1/2カップ(炒る)
かたくちいわしの煮干し 1/2カップ(現地では乾燥アンチョビ。内臓を取って油で素揚げしておく)
バナナの葉 2枚 (お皿の上に敷いて使用。なければ省く)
【作り方】
1.米を洗わずに鍋(炊飯器)に入れ、水、ココナッツミルク、しょうが、パンダンリーフ、エシャロット1/2個を加えてかき混ぜ、そのまま炊く。
2.サンバル(ソース)を作る。とうがらしペースト、シュリンプペースト、エシャロットの残り(1/2個)、玉ねぎ、にんにくをフードプロセッサーにかけてペーストにし、油をひいたフライパンで炒める。香り立ったら梅干しの果肉、玉ねぎの薄切り、砂糖を加えてさらに炒める。
3.バナナの葉のを敷いたお皿にごはんを盛り、サンバルを乗せる。
4.おかずのゆでたまご、きゅうり、ピーナッツ、かたくちいわし(煮干し)のフライを添える。
・ナシレマにはミルクティーがよく合います。
・パンダンリーフは東南アジアで料理やお菓子の香り付け、またつぶして緑色の着色に使うハーブ。独特のよい風味が食欲をそそります。なければレモングラスの根でも。
・エシャロットはらっきょうの仲間のエシャレットと間違わないよう気を付けてください。日本では「ベルギーエシャロット」の名称でスーパーなどに置いてあることがあります。東南アジアでは小粒でな紫色の皮のエシャロットが主流。日本のアジア食材店で扱っていることも。
ナシレマの作り方手順(現地動画)
手順を覚えておくと、意外と簡単に作れます。