生命の復活と繁栄を祝ううさぎのパン
イエス・キリストの復活を祝う「復活祭(イースター)」は、キリスト教徒にとってクリスマスよりも大切だといわれるお祭りです。春分直後の満月の次の日曜日と定められているため毎年日付が違い、2024年は3月31日(ユリウス暦を用いる東方正教は5月5日)、2025年は4月20日(東方正教も同じ日)がその日に当たります。
ちなみに南太平洋に浮かぶイースター島(スペイン語でパスクア島)は、1722年の復活祭(イースター)の夜にオランダ海軍提督が”発見”したことから名づけられました。現地人はこの島をラパ・ヌイと呼んでいました。
カトリック教会・聖公会・プロテスタントなどのいわゆる「西方教会」には、復活祭のたまご(イースター・エッグ)を運んでくるイースター・バニー(復活祭のうさぎ)というキャラクターがおり、この時期にはうさぎをかたどったお菓子やパンを作ってお祝いします。
子どもたちにお菓子やおもちゃを届けるといわれるイースター・バニーは、もともとドイツのルーテル教会から広がったものといわれ、ギリシャやロシア、東欧などで広く信仰されている東方正教会では、イースター・エッグのみが用いられています。
たまごは生命誕生の象徴、うさぎは子をたくさん産むことから、生命の復活と繁栄を祝うイースターの象徴とされるのです。
ここでは、子どもたちも楽しく作れる、かわいいうさぎのパンのレシピをご紹介しましょう。
パンは塩味だけのディナーロールのことが多いのですが、ここではギリシャのイースター・ブレッドにヒントを得て、特別のお祝いらしくアレンジしてみました。ほんのり甘く、レモンとシナモンの味がするおいしいパンです。
イースターのうさぎパン Easter Bunny Bun レシピ
【材料】
・強力粉 250g(ふるいにかける)+打ち粉
・ドライイースト 5g
・グラニュー糖 50g
・塩 小さじ1
・牛乳 75ml(温めておく)
・たまご 2個(小ボウルに割りほぐしておく。1個分はつや出しに使う)
・植物油 40ml
・レモンの皮 1個分
・シナモン粉 小さじ1/2
・チョコチップまたは刻んだレーズン 8個
【作り方】
イースターのうさぎパンの作り方手順
↑うさぎの胴体を作ります。生地を細長く手でのばします。
↑左からくるくるっと巻きます。
↑頭の部分をかたちづくります。
↑胴体と頭としっぽを合体させます。
↑表面にはけで溶きたまごを塗り、チョコチップの目を埋め込んで12分焼きます。