プリッダス・アン・ヘリン|マン島料理

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マン島でもっとも簡単に作れる人気料理

マン島は、グレートブリテン島とアイルランド島にはさまれたアイルランド海にある、英国王室属領。同様のガーンジー島やジャージー島はフランス領だった歴史がありますが、マン島も、スコットランド、イングランドと支配権が二転三転するなど複雑な歴史を歩んできました。

淡路島ほどの面積で、人口は8万人強ほど。国家に近い自治領のため独自の切手を発行し、一度見たら忘れられない(笑)三脚巴(トリスケル)デザインのマン島の国旗は、ケルト人が使っていた太陽を象徴する紋章です。もともとは古代地中海から受け継がれたもので、シチリア(イタリア)の旗やブルターニュ(フランス)の紋章にも採用されています。

   

↑12月26日の聖ステファノの日にマン島で行われる伝統的な風習「ハント・ザ・レン」を描いたマン島発行の切手と、マン島の国旗。そして同様な三脚巴デザインのシチリアの旗。

「プリッダス・アン・ヘリン」(「スパッド・アンド・へリン」とも)は、何世紀にもわたって自給自足で漁を行ってきたこの島の人々に親しまれてきた基本的な料理でした。近年は商業漁業が減少し、他にも料理の選択肢が増えましたが、今でもマン島でもっとも有名で、もっとも簡単に作れる料理のひとつとして支持されています。

伝統的には、たっぷりのバターミルク(強い酸味とクリーミーな食感を併せ持つ発酵乳)と一緒に食べます。

プリッダス・アン・ヘリン Priddhas an’ Herrin’レシピ

【材料】

2人分

•ニシンの塩漬け 2切れ(一晩水に漬けて塩を抜く)
•じゃがいも 中2個(皮をむく)
•玉ねぎ 中1/4個(薄切り。トッピング用。お好みで)
•バター 少々(トッピング用。お好みで)

【作り方】

1.鍋にじゃがいとかぶるくらいの水をも加えて、15分ゆでる。
2.1にニシンの塩漬けを乗せて火を通す。
3.お皿にじゃがいも、ニシンを盛りつけ、お好みで生の玉ねぎの薄切り、バターを乗せる。
・ニシンの塩漬けはオランダや北欧などヨーロッパ北部の沿岸でポピュラーな食材ですが、なければ生ニシンに塩を振り焼いて代用してください。
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