カタプラーナ・ア・アルガルビア|ポルトガル料理・アルガルベ料理

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ポルトガル南部の魚介と野菜の蒸し鍋

ポルトガルの本土最南端にあるアルガルベ地方は漁業の盛んな地域。カタプラーナは、円盤型の独特な金属鍋のことで、魚介類や野菜などさまざまな具を入れ密閉して調理。その蒸し焼きする料理も鍋と同じ名前で呼ばれます(まさに日本の「鍋」と一緒です)。モロッコのタジン鍋などと同様、アラブ人の知恵による鍋を循環する水蒸気を活用した調理法ともいわれ、新年を祝う料理でもあります。

アルガルベ地方にカタプラーナを食べに行ったことがあります。フランスのニースとアルガルベの都市ファロの間になぜかLCC(Easy Jet)が飛んでいたためマイナーなルートでポルトガル入りしましたが、ファロはこじんまりとして静かな雰囲気のいい街で、ニースよりも気に入った記憶があります。

で、この街の推しも当然、カタプラーナで、市内の観光局には、さまざまなカタプラーナの料理を集めたレシピが1冊の本になって置かれているほど。魚介と野菜だけでなく、デザート仕立てのカタプラーナまで載っていてびっくりしました。

街のレストランにもさまざまなカタプラーナのメニューがありましたが、いわしとマテ貝、ブロア(Broa)と呼ばれるポルトガルのとうもろこしパン入りをチョイス(下写真)。対岸はモロッコですから、このあたりも乾燥地帯で、水を無駄にしない蒸し鍋が定着したのを理解できました。

なお、カタプラーナ鍋は本来は銅製だそうですが、近年は扱いやすいことからステンレス製が主流になっているそうです。私もこちらを購入しました。

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カタプラーナ・ア・アルガルビア Cataplana Algarvia レシピ

【材料】

4人分

白身魚 200g
たこ 200g えびでもよい。
あさり 150g 砂抜きをしておく。
ハムまたはベーコン 1枚 薄切り。
玉ねぎ 1個 薄切り。
じゃがいも 2個 一口大にカット。
トマト 2個 完熟のものがよい。みじん切り。
ピーマン 1個 みじん切り。
にんにく 3かけ つぶす
コリアンダーの葉 適量 飾り用にも使用。
オリーブオイル 適量
塩 少々
こしょう 少々
とうがらし粉 少々
白ワイン 50ml

【作り方】

1.鍋(現地では金属製のカタプラーナ鍋を使用)にオリーブオイルとにんにく、玉ねぎ、ハムまたはベーコンを入れて炒める。
2.1に白身魚などの魚介類、じゃがいも、トマト、ピーマン、コリアンダーの葉を入れて塩、こしょう、とうがらし粉で味付けする。白ワインをかけてふたをし10~15分煮込む。
3.2のふたを開け、コリアンダーの葉を飾る。

カタプラーナ鍋でなくても、普通の鍋にふたをして作れます。

カタプラーナ・ア・アルガルビアの作り方手順(現地動画)

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