ポリネシアのプディング風お菓子
太平洋上に浮かぶ南米チリ領のイースター島(スペイン語名はパスクア島)は、ポリネシア文化の息づく謎多き島。
オーストラリア領のクリスマス島などと同様に、オランダ人のオランダ人の海軍提督のヤーコプ・ロッヘフェーンがこの島を”発見“した日が復活祭だったことから名づけられましたが、現地ではポリネシア系の先住民の言葉で「ラパ・ヌイ(広い大地、大きな端の意味)」と呼ばれています。
ポエは通常デザートとして食べられる、バナナを使ったポリネシアのプディング風お菓子。「混ぜる」、「こねる」を意味するポリネシア語の原語ポケに由来するといわれています。伝統的にはアースオーブンと呼ばれる地面を掘って火を起こした天然の焼き窯で作っていました。
↑チリ政府発行によるイースター島のモアイ像を描いた切手(1986年)。7世紀頃から1000年かけて建造されたといわれ、モアイ像のあるラパ・ヌイ国立公園は1995年にユネスコ世界遺産に登録されている。
ポエはタヒチなど他のポリネシア地域でも作られ、家庭用オーブンを使う現代風のレシピでは、バナナの代わりにかぼちゃ、パパイヤやマンゴーなどを使ったり混ぜたりし、増粘のためキャッサバやコーンスターチ、小麦粉を加えることがあります。
なお、サモアには「ポイ Poi」という似た名前のデザートがありますが、こちらはトロピカル・フルーツとココナッツミルクを混ぜて作るスムージーのようなまったく別物の飲料ですので、お間違いなく。

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ポエ Po’e レシピ
【材料】
4人分
バナナ(熟れたもの。皮をむいて適当にカット) 大3本
かぼちゃ 100g(さつまいもでもよい。皮を取り、レンジなどでやわらかくゆでてつぶす)
小麦粉 150g(ふるっておく)
砂糖 60g
バター 50g(室温で溶かす)
ココナッツファイン 25g
牛乳 15ml
かぼちゃ 100g(さつまいもでもよい。皮を取り、レンジなどでやわらかくゆでてつぶす)
小麦粉 150g(ふるっておく)
砂糖 60g
バター 50g(室温で溶かす)
ココナッツファイン 25g
牛乳 15ml
【作り方】
1.大きめのボウルにバナナ、かぼちゃ、バターを入れて、なめらかな生地になるまで手でこねる。
2.1に小麦粉、砂糖、ココナッツファイン、牛乳を加えて、さらによくこねる。
3.ケーキ型の内側にバター(分量外)を塗り、2を均一になるように流し入れる。
4.180度に予熱したオーブンで3を45~50分焼く。串を刺し、中まで火が通っているようならオーブンから取り出す。型からはずして冷ます。
ケーキ型は円形、楕円形、四角形など、どれでも構いません。ケーキのように切り分けることもあれば、キューブ型に小さく切った断片をプリンの1人分ずつお皿に盛りつけ、ココナッツクリームをかけて食べることもあります。
ポエの作り方手順(現地動画)
イースター島に暮らすニュージーランド出身のマーク・シールズさんが紹介する、ポリネシアの地面を掘った自然のオーブン「ウム」を使ったポエの調理方法です。