サリード|カタール料理・アラブ料理

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カタール料理・アラブ料理のサリード

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イスラム教の預言者ムハンマドがこよなく愛したスープ

カタールをはじめ、中東から北アフリカのアラブ圏、また東南アジアのインドネシアなどイスラム教徒の間で広く食べられているスープ。酸味とスパイスが効いて、旨味のある肉と野菜がたっぷり摂れ、また薄焼きの種なしパンを浸して食べることから、これだけで1回の食事にもなるため重宝されている料理でもあります。

特に、イスラム教の預言者ムハンマドがこの料理をこよなく愛していたといわれており、それもムスリムの人々に好まれる理由。ムハンマドは、サリードがすべての料理の中で最高であり、愛妻アイーシャが他の女性よりも優れているのと同じように他の料理より優れていると述べたと伝えられています。

広範囲で食べられていることから地域によって材料などに違いがありますが、聖なるラマダン月の断食の日没後の食事としてもよく食べられているのは共通しているようです。

カタール料理
カタール国 State of Qatar | 中東伝統料理は遊牧民の食べ物アラビア半島の東部、ペルシャ湾に面したカタール。首都はドーハ。国土の大部分が不毛な砂漠...

サリード Thareed レシピ

【材料】

2人分

・鶏肉またはラム肉、牛肉 250g(角切り)
・じゃがいも 小1個(皮をむいて四つ切り)
・玉ねぎ 中1/2個(みじん切り)
・にんにく 1かけ(すりおろす)
・しょうが 2x2cm程度(すりおろす)
・かぼちゃまたはズッキーニ 100g(縦切り)
・にんじん 1/2本(皮をむいて太めに縦切り)
・トマト 小1個(みじん切り)
・青とうがらし 1本(みじん切り)
・トマトピューレ 大さじ1
・植物油 大さじ1
・顆粒ブイヨン 大さじ1(固形ブイヨン1個でもよい)
・ライムジュース 大さじ1
・ドライレモン(あれば。穴をあける) 1個
・カレー粉  大さじ1
・シナモン粉 小さじ1/4
・コリアンダー粉 小さじ1/4
・カルダモン粒 小さじ1/4
・ターメリック 小さじ1/4
・塩 小さじ1
・水 300ml
・薄焼きパン 2枚
・コリアンダーの葉 少々(みじん切り)

【作り方】

1.鍋に水を入れ、ふたをして肉を20~30分ゆでてだし汁を取る。アクをすくって鶏を取り出す。
2.フライパンに植物油をひき、玉ねぎを色づくまで炒める。青とうがらし、にんにく、しょうが、トマトピューレ、野菜類、ライムジュース、ドライレモンを加えて3分ほど中火で熱する。
3.2に鶏肉、鶏のだし汁、顆粒ブイヨン、スパイス類、塩を入れてふたをし、野菜類がやわらかくなるまで中~弱火で15~20分程煮込む。
4.3から肉と野菜類を崩れないようにボウルに取り出して置いておく。深さのある皿に薄焼きパンを敷き、3のスープを注ぎ、肉と野菜類を乗せる。コリアンダーの葉を飾る。
※スパイス類はお好みで加減してください。現地では「バハラット」と呼ばれるミックススパイスを加えることもあります。

サリードの作り方手順(現地動画)

カタールでのサリードの作り方。スパイスを潤沢に使っています。

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