サウジアラビアの国民食
アラビア半島の大半を占め、石油など豊富な天然資源で潤うサウジアラビア王国。現在は、2030年のリヤド万博に向け急速な社会改革が行われており、海外からの観光客を受け入れるなど大きく変わろうとしています。
肉を乗せた炊き込みごはんの「カブサ」は、そんなサウジで国民食ともいわれるほどポピュラーな料理です。
↑サウジアラビアで販売されている同国製カブサのミックススパイス。カブサは数種のスパイスを使うが、これがあると便利!
現地に行ったときは、毎晩のようにカブサか、類似してもっと手の込んだ炊き込みごはんのマンディを食べていました。あちらでは婚礼など祝いの席には必ず登場します(そんなときはラクダ肉を使った特別なカブサが振舞われることも)。人数が集まったら、大皿で豪快に作ってみてください。
↑2018年に開通した、メッカとジェッダの二大聖地を結ぶハラマイン高速鉄道の車内食もカブサだった!
カブサ Kabsa レシピ
【材料】
4人分
鶏肉 500g 手羽元など骨付き肉がよい。羊肉でも。
長粒米(バスマティ米) 1カップ半 軽く洗って水気を切っておく。
玉ねぎ 1/2個 みじん切り
にんにく 1かけ みじん切り
しょうが 1かけ すりおろす
トマト 100g 缶詰のカットトマトでよい(白いカブサを作る時は少量にするか、入れなくてもよい)
ヨーグルト 大さじ4
シナモンスティック 1本 4cmくらい
カルダモン 2粒 なければ粉状のもの。クミン 小さじ1/2
ナツメグ粉 ひとつまみ
ターメリック ひとつまみ
オールスパイス粉 ひとつまみ
黒こしょう 小さじ1/2
塩 少々
温水 3カップ
植物油 大さじ2
長粒米(バスマティ米) 1カップ半 軽く洗って水気を切っておく。
玉ねぎ 1/2個 みじん切り
にんにく 1かけ みじん切り
しょうが 1かけ すりおろす
トマト 100g 缶詰のカットトマトでよい(白いカブサを作る時は少量にするか、入れなくてもよい)
ヨーグルト 大さじ4
シナモンスティック 1本 4cmくらい
カルダモン 2粒 なければ粉状のもの。クミン 小さじ1/2
ナツメグ粉 ひとつまみ
ターメリック ひとつまみ
オールスパイス粉 ひとつまみ
黒こしょう 小さじ1/2
塩 少々
温水 3カップ
植物油 大さじ2
<トッピング>
レモンまたはライムの汁 少々
スライスアーモンドなどのナッツ 適量 フライパンで軽く炒っておく。
コリアンダーの葉(お好みで)
レーズン 小さじ1/2(お好みで)
トマト、きゅうりなどの野菜(お好みで)
【作り方】
1.鍋に植物油を入れ、玉ねぎが透き通るまで炒める。にんにく、しょうがを加えてさらに炒める。
2.1スパイス類を加えて3分炒め、香り立たせる。
3.2に鶏肉を加えて、肉が茶色く色づくまで中火で炒める。
4.3にトマト、ヨーグルト、温水をを加え、さらに塩、こしょうで味を調えてから弱火で30分ほど煮込む。
5.4から鶏肉を取り出す(ここで鶏肉をオーブンに入れて焼き色を付けてもよい)。そのままソースに米を加えて、ふたをし、15分ほど炊く。
6.5を十分に蒸らしてよく混ぜ、お皿に盛る。上に取り出した鶏肉を乗せ、スライスアーモンドなどを飾る。
・バスマティ米は、熟成されて香りのいいパキスタンまたはインド産がおすすめです。・現地ではレモン汁の代わりに、「ルーミ」と呼ばれる、おそらくイラク方面から伝わった乾燥した黒ライム(レモン)を丸ごと入れることが多いです。独特な酸味が出るので、もし手に入ればぜひ加えてください。

↑いろいろな乾燥ライム(レモン)。カブサで使うのは左の黒いもの。
カブサの作り方手順(現地動画)
できれば大皿でどーんと作って、大勢で食べたい料理だということがわかります。