フェセンジャン|イラン料理・ギーラーン料理

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ざくろを使った鶏肉シチュー

濃縮ざくろとくるみで鶏肉を煮込んでフェセンジャンは、古典的なペルシャ料理を現代的にした一品。伝統的にはアヒルの肉を使っていました。ごはん(白米&サフランライス)と一緒に食べます。イランの伝承医学ではざくろに血液浄化の効果があるとされ、ペルシャ料理にはざくろがよく使われます。

ざくろとあひるの肉の組み合わせは古代ペルシャからの伝統のものだといわれます。4世紀のペルシャではオスのあひるを家畜として麻の実とオリーブの実で飼育しており、もっともおいしいといわれていた料理は、あひるの肉のざくろソース添えだったとか。

日本では、ざくろを女性ホルモンが豊富などと宣伝されて健康飲料として流行したことがありましたが、イランの伝承医学・ユナニ医学では、血液浄化の効果がとりわけ知られているようです。

古代エジプトの医学書、インドのアーユルヴェーダ、中国の漢方書にもざくろの効用について書かれているそうですから、病気は台所で治すもの、健康の第一歩は食べ物を選ぶことから、という古代からの知恵が生きた料理といえそうですね。

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フェセンジャン Fesenjan レシピ

【材料】

3~4人分

鶏肉 400g 大きめの角切り
玉ねぎ 中1個 うす切り
くるみ 150g ローストしてあるもの。フードプロセッサーで砕いておく。
ざくろジュース 800ml(ざくろソースがあればそちらが便利)
塩 小さじ1/2+小さじ1
黒こしょう 小さじ1/2
シナモン粉 小さじ1/2
ターメリック粉 小さじ1/2
植物油 大さじ2ざくろの実 少々 飾り用
くるみ 少々 飾り用
ピスタチオ 少々 飾り用(あれば)
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【作り方】

1.鍋に油をひき、玉ねぎを加えて透き通るまで5分炒める。
2.鶏もも肉に塩、黒こしょうをまぶす。2に加えて10分ほどきつね色になるまでまんべんなく火を通す。
3.ボウルに砕いたくるみとざくろジュース、塩、シナモン粉、ターメリック粉を加えてよく混ぜる。
4.2に3を加えて弱火で1時間煮込む。味を見て必要なら塩、砂糖で調味する。
5.4をお皿に盛り、ざくろの実とくるみ、ピスタチオを飾る。ライス(イランではサフラン入りのバスモティライス)と一緒に食べる。

ざくろはジュースの場合は果汁100%のものを使ってください。ちなみに、ざくろソースが手に入ったら、肉を漬けて焼くケバブもおいしいです。

フェセンジャンの作り方手順(現地動画)

サフランライスと合わせると、とてもおいしそうな色合いになりますね!

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