さわやかな風味のラオス流「ひき肉のレモングラス揚げ」
ラオス北部のユネスコ世界遺産の町でもある古都ルアンパバーンに行ってきました。世界各地の古都で郷土料理を習うのは私の食取材旅行に欠かせないイベントのひとつで、もちろんこの街でも誉れ高きフランス資本のホテル、ソフィテル・ルアンパバーンのラオス人シェフからマンツーマンで教えていただきました。
仏教寺院の数々と、信心深く穏やかで心優しい人々、そして緑深き山々とメコン川の恵みである新鮮な食材が朝市に並ぶルアンパバーンは、今では外国からの観光客も多いのですが、道のりが不便だった昔はきっと桃源郷のようなところだったのでしょう。その面影は街の中心から少し離れると今でも体験できると思います。
ルアンパバーンの世界遺産登録15周年を祝うラオスの記念切手(2010年発行)↑
さて、そんなかの地で習った料理の中でも忘れられない味だったのが、「ウア・シー・カイ」という、生のレモングラスの茎を縦に細かく裂き、ひき肉を詰めて揚げたもの。とにかくレモングラスの風味がさわやかで、後を引く味なのです。最近は日本でも生のレモングラスが手に入るようになったのをいいことに(笑)、帰国後、何度もリピートして作ってきました。
外でのイベントやうちに来た友人たちにも「これ、おいしいでしょ?」とたびたび作ってはお勧めして、好評を呼んでいます。教えてくださったシェフに感謝です。
ただ、現地ではレモングラスの茎が太くてしっかりしているのでひき肉の包み揚げになるのですが、日本で手に入る生レモングラスの茎は細めのものが多く、ひき肉がレモングラスからはみ出て、見た目がつくねのようになってしまうことがあります。それはご了承ください。

ラオス料理
ラオス人民民主共和国 Lao People's Democratic Republic | アジアハーブと野菜たっぷりの料理インドシナ半島のタイやベト...
ウア・シー・カイ Oua si khai レシピ
【材料】
4本分
A
鶏ひき肉 150g(豚肉でもよい)
春雨 20g(水に浸して柔らかくし、3cmくらいに切る)
青ねぎ 1本(みじん切り)
赤唐辛子 1本(みじん切り)お好みで
ナンプラー 小さじ1
砂糖 小さじ1
塩 ひとつまみ
—
たまご 3個(溶く)
生レモングラスの茎 4本
植物油 適量
鶏ひき肉 150g(豚肉でもよい)
春雨 20g(水に浸して柔らかくし、3cmくらいに切る)
青ねぎ 1本(みじん切り)
赤唐辛子 1本(みじん切り)お好みで
ナンプラー 小さじ1
砂糖 小さじ1
塩 ひとつまみ
—
たまご 3個(溶く)
生レモングラスの茎 4本
植物油 適量
【作り方】
1.Aの材料をボウルに入れてよく混ぜる。
2.レモングラスを電子レンジにかけて蒸す。取り出して包丁で縦に何度も細かく裂いて空洞を作り、4等分にした1の材料を詰める。
3.2を溶きたまごにくぐらせ、熱した植物油できつね色になるまで揚げる。
・生のレモングラスの茎は日本のアジア食材店などで売られています(冷凍品もあり)。
・具材にチキンスープの素を加えると味に深みが出ます。
ウア・シー・カイの作り方手順(現地動画)
動画での見た目はわら納豆(?)のようですが、ひき肉をお団子のように丸く成型することもあります。