スペイン名物の炊き込みご飯
Para Ella(スペイン語で”彼女のために”の意味)を語源とするスペイン料理でおなじみの炊き込みご飯のパエリヤ(パエリア)。もともとはバレンシア地方の郷土料理です。
パエリヤ自体は、アラブのピラフがもとになっているといわれています。
以下は代表的な魚介のパエリヤの作り方。スペインの国旗色を意識して食材を選ぶと、雰囲気もいっそう盛り上がると思いますよ!

パエリヤ・マリスコ
【材料(4人分)】
パエリヤミックス 1袋(なければ、ヒュメドポワソン+サフラン+にんにく+塩で)
米 (あればバレンシアのボンバ米) 2カップ
水 米の約1.5倍
オリーブオイル 適量
エビ(有頭で殻つきのもの)4-6尾
ムール貝 4-10個(適量)
アサリ(殻つき)100g
冷凍シーフードミックス 250gくらい
玉ねぎ 半個 みじん切り
完熟トマト 1個 乱切り
赤ピーマン(または赤いパプリカ)小1個 細切り
グリーンピース 適量
レモン 1個 (くし形に切る)
白ワイン (あれば)適量→最後の仕上げに(特にサフランがないときに)
パエリヤ鍋、またはフライパン
【作り方】
1.パエリヤ鍋またはフライパンにオリーブオイルをひき、まず大きなエビ、ムール貝だけ焼いて取り出す。そのあと玉ねぎ、トマト、赤ピーマン、アサリ、シーフードミックスを入れて中火で炒める。
2.1にパエリヤミックス、米(洗わない)、水を加えて混ぜ、強火で約10分煮立たせる(水が鍋からあふれそうなときは、少しずつ加えていく)。
3.グリーンピース、エビ、ムール貝を乗せ、水気がなくなるまでさらに弱火で煮る。
4.あれば最後の仕上げに白ワインをふりかけ、少し蒸発させて火を止める。エビとムール貝をトッピングしてくし型のレモンを飾る。
【おいしく作るためのTIPS】
■具に有頭エビとムール貝を加えるのがポイント。ぐっとゴージャスに変身します。ちょっと入手しにくいムール貝は、冷凍品を常備しておくと便利(ワイン蒸しなどにも使えますし)。輸入食材店で取り揃えているところがあります。エビの殻は剥かないで調理してください。
■火力の具合にもよりますが、仕上がりは、鍋の周りのごはんが少し焦げて、鍋にこびりつくくらいの方がおいしいですよ。
■輸入品のパエリヤミックスの中には、信じがたいことに、黄色の合成着色料を添加している商品もあります。パッケージの裏をよくチェックして、そういうものはなるべく避けましょう。
■バレンシア米は日本でも手に入りますが、高価です。ギリシャ系キプロス人の友人のアイデアで、パエリヤなどヨーロッパ系のお米料理には、冷めても硬くなりにくい国産コシヒカリの改良種”ミルキークイーン”が適しているといいます。
具は代表的なものを記しましたが、ほかに、鶏肉、輪切りのイカ、ホタテ、黒オリーブの実などもOKです。
以下は伝統的なバレンシアのパエリヤ・マリスコの作り方手順です。