ウェールズの名前を冠したトースト料理
「ウェルシュ・レアビット」ともいいます。グレートブリテン島の南西にあるウェールズの名前が冠されていても、実はウェールズ発祥の料理かどうかは定かでなく、昔は英国では貧しさからウェールズ人が低く見られていたので、「貧しいウェールズ人が買える中でウサギに最も近いものは、パンのトーストに溶けたチーズを乗せたものだ」という揶揄から由来するとの説があります。
18世紀の料理本には、他に「スコティッシュ(スコットランドの)・ラビット」や「イングリッシュ(イングランドの)・ラビット」というトースト料理のレシピも紹介されていました。そんなことから、ウェルシュ・ラビットはウェールズに古くからある「ベイクド・チーズ」という料理をヒントに作られたのかもしれません。
チーズ・トーストに似ていますが、調味料を加えるなど、単なるチーズ・トーストではない特徴もあります。
ウェールズといえば、将来の英国の王になる皇太子の称号「プリンス・オブ・ウェールズ」(現在はチャールズ国王の長男ウィリアムがその称号を引き継いでいる)が思い浮かびます。ウェールズ南部はかつて良質な石炭の産地として英国の産業革命を支えました。この時代背景は、日本のスタジオジブリの映画『天空の城ラピュタ』の舞台にもなっています。
ウェールズの紋章を描いた英国の切手。ウェールズ語で赤い竜(ア・ドライグ・ゴッホ)と呼ばれ、白と緑の二色(ウェールズの象徴であるねぎの一種リーキを表わす)の旗の上にウェールズの象徴である「赤い竜」を描いている。

イギリス料理
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland | ヨーロ...
ウェルシュ・ラビット Welsh Rarebit レシピ
【材料】
2人分
【材料】
小麦粉 25g
バター 25g
ビール 125ml(温めておく)
チェダーチーズ 125g(すりおろす)
ねぎ(リーキ)1/4本(みじん切り)
マスタード 小さじ1
ウスターソース 大さじ1
黒こしょう 少々
パン 2~4枚(軽くトーストしておく)※食パンなら2枚、バゲットなら4枚くらい。
小麦粉 25g
バター 25g
ビール 125ml(温めておく)
チェダーチーズ 125g(すりおろす)
ねぎ(リーキ)1/4本(みじん切り)
マスタード 小さじ1
ウスターソース 大さじ1
黒こしょう 少々
パン 2~4枚(軽くトーストしておく)※食パンなら2枚、バゲットなら4枚くらい。
【作り方】
1.小鍋にバターを溶かし、小麦粉と温かいビールを少しずつ加えながらソース(ルー)を作る。
2.1にチェダーチーズを入れ、溶けるまでかき混ぜる。リーキとマスタードとウスターソース、黒こしょうを加えて味付けしながら混ぜる。
3..パンに2のソースを乗せる。200度に予熱したオーブンやトースターに入れて表面に少し焦げ目がつくまで数分焼く。
ここではウェールズ人がこよなく愛するウェールズの象徴であるリーキを刻んで入れています。
ウェルシュ・ラビットの作り方手順(現地動画)
現地のシェフによるレクチャーです。