エンパナーダ・ガレガ|スペイン・ガリシア料理

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南米のエンパナーダの源流

サンティアゴ巡礼路の最終地でもあるサンティアゴ デ コンポステーラを州都とする、スペイン北西部のガリシア地方。特産の魚や肉、野菜を具にしたガリシアのエンパナーダは7世紀以来の古い歴史があり、巡礼者の手軽な食事として、また地元のお祝い料理として愛されてきました。

エンパナーダとは、そもそも小麦粉生地のペストリーに詰め物をして焼くか揚げるかした料理の一種。パン生地で包むことから名づけられました。今では南米のアルゼンチンなどにある手のひらサイズのエンパナーダの方が世界的に有名ですが、その源流はこのガリシアのエンパナーダから来たといわれています。

ガリシアでは大きく作って切り分けることもあれば、南米のようにひとつずつ小さく焼いたものもあります。巡礼者の食事として冷めてもおいしくいただけます。

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エンパナーダ・ガレガ Empanada Gallega レシピ

【材料】

4人分

<生地>
小麦粉 250g
ドライイースト 5g
バター 40g
オリーブオイル 20ml
白ワイン 20ml
温水 30ml
塩 小さじ1/2
たまご 1個 割りほぐしておく。つや出し用に少し取っておく。<具材>
赤パプリカ 80g みじん切り
鷹の爪 2本 みじん切り
玉ねぎ 1個 みじん切り
トマト 150g
ツナ缶 120~140g 油分または水分を切ってほぐしておく。
グリーンオリーブの実(種なし) 35g 輪切り
たまご 1個 ゆでたまごを作り、空をむいてみじん切りにしておく。
オリーブオイル 適量

【作り方】

1.生地を作る。ボウルに生地の材料を入れてよくこね、1時間程発酵させる(気温が低い時期は少し長めに)。
2.具材を作る。フライパンにオリーブオイルをしき玉ねぎを透き通るまで炒める。
3.2に赤パプリカ、鷹の爪、トマトを入れ熱して火を止め、ほぐしたツナ、グリーンオリーブの実、ゆでたまごのみじん切りを加えて混ぜる。
4.3をざるで濾して水分を切っておく。
5.1の生地からガスを抜いてこね、あとで飾りに使う生地少々を別にして2等分する。それぞれをまな板の上などで麺棒を使って薄くのばす。
6.5の生地の半分をふた回りくらい小さい長方形の浅めの耐熱皿(なければアルミホイルで作る)に乗せ、耐熱皿のふちまで生地で覆う。
7.6の全体に具材を広げながら乗せる。残りの生地をその上に乗せ、下に敷いた生地と合わせて閉じる。はみ出した生地をカットする。
8.5で取っておいた生地と7ではみ出した生地を足して4等分し、飾り用に細長く丸める。
9.7の上に8の飾り用生地に水少々をつけて4すみに乗せ、7の中央に包丁で3カ所、切り込みを入れる。
10.9の表面全体にはけで溶きたまごを塗る。
11.180度に予熱したオーブンで10を45分焼く。

表面の模様は、やはりキリスト教に関わるものが多いようですが、スタイルはさまざまで、とても凝った模様をつける人もいます。

エンパナーダ・ガレガの作り方手順(現地動画)

大きく作って切り分けるタイプのエンパナーダ・ガレカは、材料が多く、模様付けは特に手間のかかることがわかる動画です。

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