ガレット・ブルトンヌ|フランス・ブルターニュ料理

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ブルターニュのそば粉のガレット

やせた土地でも育つそば粉で作る、ケルト系民族ブルトン人の愛する郷土料理。その文化が息づくフランス北東部ブルターニュは、かつては土地のやせた貧しい地方でした。17世紀頃から新天地を求めてカナダに入植し、今もケベック州には子孫たちのコミュニティがあります。

そんなブルターニュを代表する郷土料理である「ガレット・ブルトンヌ」はそば粉のガレットの名で日本にも専門店があります。ただ家庭で作る時に、普通のフライパンではきれいに焦げ目をつけて焼くのがなかなか難しくて、どうしたものかと思っていました。現地の専門店では大きな円形の鉄プレートを使って手際よく焼いているようなのですが、代用はないものかとずっと探していたら、インドでチャパティを焼くときに使う縁のないフライパン「タワ」がいいんじゃないかとひらめき、購入しました。ほぼガレット焼き用に応用できます。

ガレット・ブルトンヌはせっかくですので、同じくブルターニュの特産品であるりんご飲料のシードルを合わせたいですね。相性もよい感じです。ちなみにガレット・ブルトンヌという同じ名前のお菓子がフランスにありますが、こちらはブルターニュ西部発祥の別物ですので混同されませんようご注意ください。

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ガレット・ブルトンヌ Galettes Bretonnes レシピ

【材料】

4枚分

<生地>
そば粉 70g
小麦粉 20g
塩 ひとつまみ
たまご 1個 割りほぐしておく。
水 200ml
植物油 少々<具材>
ハム 4枚 それぞれ4等分にしておく。
たまご 4個
チーズ 40g スイスのグリュイエールやエメンタールなど味の強いチーズがよい。
粗塩 少々
黒こしょう 少々
クレソン 少々 付け合わせ。

【作り方】

1.ボウルにそば粉、小麦粉、塩を入れて混ぜ、たまごを加え、さらに水を少しずつ加えて混ぜる。ラップをかけて1時間生地を休ませる。
2.フライパンまたはホットプレートに薄く油をひき強火にする。1の生地をよく混ぜてからおたまですくって薄く広げ、片面1分30秒くらいずつ両面を手早く焼く。
3.2にチーズを乗せ、中央にたまごを割り落とす。ハムを加え、卵白が固まってきたら粗塩と黒こしょうをかけ、フライ返しまたは菜箸で生地のふちを少し押しながら4つに折りたたむ。
4.3をお皿に移し、クレソンを添える。

・スイスのグリュイエールやエメンタールなど味の強いチーズがおすすめです。
・そば粉は100%そば使用で、黒っぽい色のものが本場っぽい感じになります。

ガレット・ブルトンヌの作り方手順(現地動画)

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