雑穀とモリンガのドーサ|インド料理

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インドのモディ首相が推奨する雑穀のドーサ

インドのナレンドラ・モディ首相は、同国における伝統医学および代替医療を担う「AYUSU(アユシュ)省」を2014年に設立しました。

これは、アーユルヴェーダ(Ayurveda)・ヨーガ(Yoga)・ユナニ医学(Unani)・シッダ医学(Siddha)・ホメオパシー(Homeopathy)の頭字語をつなげたもので、主に農村部の国民を対象として、複数の医療プログラムを運営しています。

2019年にはAYUSUのレシピ本も配布。その内容は健康にもよい雑穀のおいしい食べ方などが紹介されていて、とても興味深いものでした。

さらにモディ首相は、2023年には「豊かな雑穀 Abundance in Millets」という歌にも携わったことも。

そのミュージックビデオでは、グラフとともに首相自ら雑穀の有意義さについて演説。そして、この歌は、何と翌年の米国のグラミー賞にノミネートされるという珍事(?)も起きました。

以下がインドの夫婦デュオ「ファルー&ガウラヴ・シャー」が歌い、モディ首相の演説も登場する「豊かな雑穀」の公式ミュージックビデオです。

では、そんな首相が推奨するAYUSHの雑穀レシピにはどんなものがあるのでしょう。代表的なレシピのひとつ「雑穀とモリンガのドーサ」を、日本で手に入る材料に置き換えてご紹介します。

ドーサは、パンケーキのような南インドの食べもの。また、栄養価が高く、飢餓を救う食物として近年、国連も推奨している「モリンガ」は、南インド料理でよく使う細長い野菜「ドラムスティック(ワサビノキ)」のことで、ここでは葉を使います。

雑穀とモリンガのドーサ Mixed Millet Drumstick Leave Dosa レシピ

【材料】

4人分

トウジンビエ(ミレット) 30g
粟 30g
ヒエ 30g
ソルガム(モロコシ) 30g
シコクビエ 30g
ケツルアズキ(ウラド豆) 60g
フェヌグリーク 6g
塩 小さじ1/2
モリンガ(ドラムスティック)の生葉  10~15 枚(なければ乾燥葉)
ギー(なければ無塩バター) 少々

【作り方】

【作り方】
1.塩とモリンガの葉を除く材料を洗い、一晩水に浸す。材料をフードプロセッサー等ですりつぶし、7時間、室内に置いて発酵させる。

2.フッ素加工したフライパンを熱して1の⽣地をお玉で薄く広げ、モリンガの葉を散らす。ギーを端に塗ってカリカリに焼き、ひっくり返す。

・手に入らない雑穀を省き、その分他の雑穀の量を増やしても作れます。

雑穀とモリンガのドーサの作り方手順(現地動画)

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