コスタリカ共和国 Republic of Costa Rica | 中央アメリカ
スパイス控えめな、シンプルな味付けの料理
南米大陸と北米大陸のちょうど中間あたり、インカ文明とマヤ文明の境目のあたりに位置するコスタリカは、人口が少なく、これといった歴史旧跡もないものの、珍しい動植物の宝庫として有名な国です。
↑ガジョ・ピント
政治的に不安定な国の多い中米では例外ともいえる平和的な国家であり、「中米のスイス」とも呼ばれています。米と豆を主食にした料理は、いたって質素。コスタリカではメキシコのように料理にスパイスをあまり使わず、塩と胡椒の粒のみのシンプルな味付けが特徴です。
赤飯をチャーハンにしたような上記のガジョ・ピント(斑模様の雄鶏の意味。上写真)は、コスタリカの国民的な朝食。また、肉やチョリソ(ソーセージ)、豆ごはん、プラタノ(バナナ)、トマトやレタス、チャヨーテ(瓜の一種)、ユカ、ポテトなどを盛り合わせにした定食カサード(英語の”Married”の意味)はランチによく食べられています。
ほかには、牛すね肉やにんにく、セロリ、タマネギ、とうもろこし、チャヨーテなどを煮込んだスープオージャ・デ・カルネ、アチョーテという木の実で色づけたオレンジ色のごはんと鶏を盛り合わせたアロス・コン・ポージョ、スズキやタコ、エビなどとレモン汁のカクテルセビッチェ (これはペルーやエクアドルなどでもポピュラー)、そしてエバ・ミルクと牛乳でごはんを炊いて砂糖とシナモンで味付けたデザートアロス・コン・レーチェ(こちらもメキシコなどでも食べられている)も人気の食べ物です。
また、南国らしくフルーツ類は豊富で、オレンジ、ライム、タマリンド、パイナップル、バナナ、いちごなどのフレッシュジュースやミルクセーキが街のどこででも飲めます。 また、コスタリカは生産量は少ないものの、高品質のコーヒーの産地として知られています。
コスタリカ料理の写真
コスタリカ料理の盛り合わせ
コスタリカ料理のレシピ

