世界最古の文明の発祥地
世界最古の文明メソポタミアとともに、数多くの文化遺産を擁する国イラク。
特に、首都バクダードの北部、チグリス川、ユーフラテス川周辺に広がる草原地帯は、農業と牧畜が人間の手で初めて行われた、つまり、人類が自分のたちの手で食べ物を管理し、安定を確保したことで、都市や法律、宗教、文学、科学といった文明の礎を築くことのできた、歴史的にも食文化的にもとても重要な地域です。

↑クッバ


このとき人類が初めて家畜化した動物が、羊、また灌漑農業によって栽培されたのが小麦でした。つまり、今、私たちがふだん食べているパンやうどんの原料である小麦粉の発祥は、イラクなのです。
こんな理由から、現在もイラクやその周辺の中東諸国では、羊肉の料理(たとえばシャワルマ。ピタパンにサンドして食べることも)や、小麦を使ったパンがよく食べられています。またナツメヤシ、ぶどうの栽培も盛んです。
イラク特有の料理としては、チグリス川でとれた魚のバーベキュー、マスグーフ。岩塩とパプリカで塩漬けした魚を串刺しにして焼き、薄切りトマトとタマネギを付け合せにして、アラブ風の薄焼きパンとともに手で食べます。
また、ひき肉の具を米やブルグル(挽き割小麦)で包んで揚げたクッバ(キッベ。上写真)も、イラクや周辺国でさまざなバリエーションがあるほど人気があります。
また、イラクの伝統的なお酒はアラック。ぶどうではなく、なつめやしを蒸留し、乳香で風味をつけたものが多く飲まれてきました。
イラク料理の写真
マスグーフ
羊のケバブ
イラク料理のレシピ

シャワルマサンド|イラク料理 レシピ|e-food.jp
世界最古のメソポタミア文明の発祥地イラク。料理は周辺のアラブ諸国と共通するものも多く、このシャワルマ(トルコなどのケバブに相当)のピタパンサンドもポピュラーです。

キッベ・カムスタ|イラク・クルド料理 レシピ|e-food.jp
冬に好まれるイラク・クルドのスープ料理

イラク料理レシピ集|世界の食|e-food.jp
イラク料理のレシピ集です。