コソボ料理

コソボ国旗 コソボ共和国 Republic of Kosovo| ヨーロッパ

スポンサーリンク

トルコの影響を受けた食文化

バルカン半島中部の内陸に位置しするコソボは、2008年に独立を宣言した後、ここに宗教上の聖地があるセルビア人と、人口の大半を占めるアルバニア系住民の間で紛争が起きてきました。国連加盟国でコソボ独立の承認・不承認の割合は、現在ほぼ半々ほどです(日本は承認)。
セルビアは、コソボをセルビア国内のコソボ・メトヒヤ自治州と称しています。そのため、ここでは国家としてではなく、地方としてコソボの食文化を取り上げます。

↑ブレク
コソボの地図  コソボ

コソボの肥沃な盆地では大麦や小麦、とうもろこしが栽培され、食文化にはバルカン半島の他の国々と同様、スラブやトルコ、ギリシャの文化の影響が見られます。中でも、アルバニアと同様、とりわけトルコの影響が強いです。

たとえばペイストリー類が豊富で、中でも小麦粉の生地の焼いて層を重ねたフリヤ(Flija)はコソボならではの食べもの。マンティジャや、旧ユーゴスラビア諸国で今も定番のパイブレク(Burek 上写真)も人気です。フリヤにはトルコ由来の乳製品のカイマク(Kaymak)や、チーズ、ヨーグルトやはちみつを添え、マンティジャには肉をはさんで食べます。

ほかに牛肉やラム、鶏肉のスパイシーな焼肉(ケバブ)やソーセージをはじめ、バージャン(Burjan)というほうれん草とラムを加えてオーブンで焼いたお米料理、パプリカの詰め物、ぶどうの葉に具を巻いたドルマなどもポピュラーな食べ物です。内陸のため、魚はあまり好まれません。

デザートには、中東でもポピュラーな焼き菓子のバクラヴァや、Sut Piteという独特のシャーベットなどがあります。

ドリンクでは、レモネードや、トルコのヨーグルトドリンク・アイランがよく飲まれ、食後にはどろっとしたトルコ式コーヒーを飲む習慣もあります。

ほかにローカルな飲み物では、トルコやブルガリア、バルカン半島諸国などで飲まれているボザ(Boza)という、とうもろこしの粉から作ったとろみのある甘いドリンクも人気。

アルバニア系住民はイスラム教徒が多いのですが、お酒には寛容なようで、ビールや、ブランデーが飲まれています。またアルバニアとマケドニアの国境に近いプリズレン近くには、メルローやテランといった赤ワイン用のぶどう品種を栽培するワイナリーがいくつかあります。

コソボ料理のレシピ

コソボ料理レシピ集|世界の食|e-food.jp
コソボ料理のレシピ集です。
error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました