コソボ共和国 Republic of Kosovo| ヨーロッパ
トルコの影響を受けた食文化

↑ブレク


コソボの肥沃な盆地では大麦や小麦、とうもろこしが栽培され、食文化にはバルカン半島の他の国々と同様、スラブやトルコ、ギリシャの文化の影響が見られます。中でも、アルバニアと同様、とりわけトルコの影響が強いです。
たとえばペイストリー類が豊富で、中でも小麦粉の生地の焼いて層を重ねたフリヤ(Flija)はコソボならではの食べもの。マンティジャや、旧ユーゴスラビア諸国で今も定番のパイブレク(Burek 上写真)も人気です。フリヤにはトルコ由来の乳製品のカイマク(Kaymak)や、チーズ、ヨーグルトやはちみつを添え、マンティジャには肉をはさんで食べます。
ほかに牛肉やラム、鶏肉のスパイシーな焼肉(ケバブ)やソーセージをはじめ、バージャン(Burjan)というほうれん草とラムを加えてオーブンで焼いたお米料理、パプリカの詰め物、ぶどうの葉に具を巻いたドルマなどもポピュラーな食べ物です。内陸のため、魚はあまり好まれません。
デザートには、中東でもポピュラーな焼き菓子のバクラヴァや、Sut Piteという独特のシャーベットなどがあります。
ドリンクでは、レモネードや、トルコのヨーグルトドリンク・アイランがよく飲まれ、食後にはどろっとしたトルコ式コーヒーを飲む習慣もあります。
ほかにローカルな飲み物では、トルコやブルガリア、バルカン半島諸国などで飲まれているボザ(Boza)という、とうもろこしの粉から作ったとろみのある甘いドリンクも人気。
アルバニア系住民はイスラム教徒が多いのですが、お酒には寛容なようで、ビールや、ブランデーが飲まれています。またアルバニアとマケドニアの国境に近いプリズレン近くには、メルローやテランといった赤ワイン用のぶどう品種を栽培するワイナリーがいくつかあります。
コソボ料理のレシピ
