スーダン共和国 Republic of the Sudan | アフリカ
イスラム教徒の多い北東アフリカの国
スーダンは、エジプトやリビア、チャドなどと国境を接する国。首都はハルツーム。乾燥したサハラ砂漠が国土の多くを占めます。
元フランス領で、2011年に分離した南スーダンがキリスト教徒やアミニズムを信仰する人々が多い一方、スーダンはスンニ派のイスラム教徒でネグロイドのアラブ人が人口の大半を占めます。
↑キスラ
スーダンには古来より、さまざまな外来文化が伝わってきました。たとえばシリアやトルコ、エジプト、エチオピアからやってきた商人や移住者はスーダンにとうがらしなどのスパイスやいくつかの果物、そして料理をもたらしました。
現在のスーダンの一般的な食材は、小麦と羊肉、牛肉、トマト、ゴマ、米で、小麦は古代にスーダンのヌビア族が発見したともいわれ、またゴマは現在のスーダンの主要な輸出品です。
スーダンで一般的によく食べられている料理には、ケバブや、仔羊の肉入りスープのショルバ(Shorba)やショルベ・アッダスというレンズ豆のスープ、牛肉を詰めたトマトのマスチ(Maschi)、きゅうり入りのヨーグルトサラダ、ターマーヤ(Tamayya)という、中東のファラフェルサンド(つぶした豆を揚げて、ピタパンにはさんだ料理)、焼肉のケバブ、ミートボールのコフタ、ムラー・バムヤ(Mullaah Bamyah)というオクラシチューなどがあります。
地方ごとの特色をあげると、砂漠気候のスーダン北部の食事は、いたって質素。雑穀や、グラーサ(Gourrassa)という小麦で作った丸いパンのような食べ物をよく食べます。
エチオピアと国境を接した東部では、ムクバザ(Moukhbaza)というつぶしたプランテーンバナナを食べ、料理にはエチオピアの影響がうかがえます。西部では羊と牛がいたるところで飼われ、乳製品が主要な栄養となっています。食事は、とうもろこしの固い練り粥アシーダ(Aseeda)を主食に、乾燥肉や植物の根を加えたシチューが定番です。
スーダンではクリームキャラメル(Creme Caramela)が定番のデザート。また、ジェベナ(Jebena)という専用のポットで淹れられる、クローブなどのスパイスをきかせたガハア(Guhwah=アラビアコーヒー)や、お茶(チャイ)が人気です。
スーダン料理の写真

スーダンのオクラシチュー
スーダン料理のレシピ

