プエルトリコ料理

プエルトリコ プエルトリコ Commonwealth of Puerto Rico| カリブ

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スペインの影響を受けた汎カリブの食文化

プエルトリコは、カリブ海に浮かぶアメリカの自治連邦区。中世からのスペインの植民地時代を経て、1898年に勃発した米西戦争(アメリカとスペインとの戦い)でアメリカが勝利したことからアメリカに割譲され、以来、アメリカ領となりました。

19世紀末からお隣のキューバとともに独立運動が起こり、これまでもしばしば独立に向けた住民投票が行われてきましたが、近年はアメリカの51番目の州への昇格を望む声が高まっています。これで、アメリカと敵対するキューバとはますます対照的な立場になったわけですが、住民はいまだにスペイン語を話すなど、スペインの影響が色濃く残っています。


↑モフォンゴ
プエルトリコ地図

スペインの影響を受けながら、アフリカや南米、カリブの先住民であるタイノ族・アラワク族の文化が加わった汎カリブ的な要素は、キューバやドミニカ共和国などと同様、食材にも強く表れています。たとえば、タロイモやキャッサバ、プランテーン(調理用の青バナナ)、とうもろこし、とうがらし、グアバやパイナップルなどのフルーツといった伝統的な食材と、スペインからもたらされたオリーブの実やひよこ豆、チーズ、アフリカから伝わったオクラやゴマなどを使った料理。さらにプエルトリコではアメリカの影響も加わって、ベーコン(起源はイギリスやフランス)も多用されます。

そんな文化のミックスしたプエルトリコを代表する料理が、モフォンゴ(上写真)。つぶしたプランテーンとベーコン(豚の皮を使うことも)を炒めた、プエルトリコ人の郷土の味です。料理には、フランスのミルポワ的存在のプエルトリコの調味料ソフリートが不可欠。コリアンダーの葉やトマト、たまねぎ、にんにくなどを刻んだ、さわやかな風味のピリ辛ソースです。

また、ケッパーととうがしを詰めたオリーブを混ぜたアルカパードを添えたキマメ(pigeon pea)入りのイエローライスであるアロス・コン・ガンデュレスなども、さまざまな文化が混ざったプエルトリコらしい料理といえそうです。

飲み物では、キューバなどと同様、ラム酒の製造が有名。名高いメーカーはバカルディです。

プエルトリコ料理のレシピ

モフォンゴ|プエルトリコ料理 レシピ|e-food.jp
プエルトリコ料理のモフォンゴは、青バナナやチチャロン(またはベーコン)といった、ラテンアメリカでポピュラーな食材を使用した料理です。
プエルトリコ料理レシピ集|世界の食|e-food.jp
プエルトリコ料理のレシピ集です。
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