リベリア共和国 Republic of Liberia | アフリカ
西アフリカらしさと、アメリカの影響を受けた食文化
入植者はアメリコ・ライベリアンと呼ばれ、アメリカ合衆国のヨーロッパ人が先住民にしたような差別を行ったといいます。1980年にアメリコ・ライベリアンの政権が先住民勢力に倒され、その多くは難民として米国に移住。一時はさらに先住民同士での内戦状態にありましたが、現在は政情は安定状態に向かっているといいます。
↑ライス・ブレッド
さて、そんなリベリアの料理は、肉やキャッサバ、ヤムいも、オクラ、とうがらしなどを使った西アフリカらしいものですが、リベリアならではの料理のひとつは、フライドフィッシュ(または鶏肉)と供されるチェックライス(綴りはCheckまたはChuck。モロヘイヤ入りライス)。
チェックライスとフライドフィッシュの上にかかったグレービーは、リベリアでは手間をかけて作るごちそうとみなされています。
他には、パームナッツ(バンガ)&パーボイルド米がセットになったパーム・バター・ライスなどの料理も。
また、キャッサバの粉を練って作るおもちのような食感の西アフリカの主食フフもあります。リベリアにはフフに似たダンボーイという類似のキャッサバの主食がありますが、フフはキャッサバを水中で3日間以上発酵させる一方、ダンボーイはゆでたキャッサバをつぶして発酵させないで新鮮なうちに食べる違いがあります。
また北部には、ダンボーイのキャッサバを粗くつぶしたGio Bread(略してGB)という主食に人気があります。なお、フフは作るのに時間がかかるので、ほとんどのリベリア人は市場で出来合いを購入するといいます。
伝統的には、これらのキャッサバの主食はすべて噛まずに飲み込んで食べます。理由は、リベリア人はキャッサバの味が好きではなく、スープの味を楽しみたいからとも。
チェックライス、フェスティバルやダンボーイといった風に、リベリア料理のネーミングがいかにもアメリカ的なのもおもしろい点です。
また、リベリアには、西アフリカには珍しい、コーンブレッドやサワーブレッド、ライスブレッド(上写真)、バナナブレッドといったアメリカ南部から伝わったとおぼしきパンを焼く伝統があるのも特徴的だといえます。
他にはジョロフライス(トマトライスに肉を付け合せた料理)や、パームオイルを使った真っ赤なシチュー類、山羊肉のスープ、といった西アフリカ全域にある料理も定番です。
リベリアでは自国で製造している飲み物もあります。中でもビールはなかなかの品質だといいます。
リベリア料理の写真
フェスティバルとティラピアのフライ
チェックライスとフライドフィッシュ
ライス&キャッサバの葉のソース
リベリア料理のレシピ

