アフガニスタン・イスラム共和国 Islamic Republic of Afghanistan | アジア
多民族国家の豊かな食文化
シルクロードに位置する立地と、古来からの侵略の歴史を反映して、トルコや中東、中央アジア、インド、中国などの多くの文化の影響がうかがえるアフガニスタン。
その国土面積は日本の2倍弱。イラン、パキスタン、中国、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンという6つの国と国境を接する多民族国家であり、政情不安が伝えられる一方で、本来は豊かな食文化を持ち、料理も驚くほどバラエティです。
↑カブリ・プラオ
たとえば、アフガニスタンを代表する料理のひとつカブリ・プラオ(上写真。豪華な、料理上手な人のプラオの意味)をはじめ、ナン(パン。日本人とって”ご飯”が食事そのもののように、アフガニスタンでも食事そのものをナンとも呼ぶそう)、カバブ(羊などの肉の串焼き)、コフタ(ハンバーグのようなミートボール)、ブラニ(ヨーグルトであえた揚げナスとトマトソースの煮込み料理)、マントウ(饅頭)、ボラニ(ナンに肉や野菜などの具を包んで揚げたスナック)、フェルニ(コーンスターチ、牛乳、砂糖で作ったカスタードのようなデザート)などなど。
見ての通り、ギリシャやトルコ、インドなどと似た料理も珍しくありません。ただしスパイスや油は多用されず、辛さは控えめ。メニューは野菜やヨーグルトを使った食べやすい家庭料理で、健康を気遣う人にうれしい限りです。
アフガニスタンはイスラム教国なのでアルコール類はありませんが、代わりに、お茶(チャイ)やドーグと呼ばれる塩とハーブ入りのヨーグルト・ドリンクがよく飲まれています。また、ロシアなどにあるチャイ用の湯沸し器”サモワール”が、アフガニスタンにもあります。
またアフガニスタンは古くから農業が盛んで、ナッツ類やぶどうなどの果物がとてもおいしく、ドライフルーツなどにして日本にも輸入されています。
アフガニスタン料理のレシピ

