エチオピア連邦民主共和国 Federal Democratic Republic of Ethiopia | アフリカ
高原にある、コーヒーの原産地でもある歴史の国



エチオピアの基本的な食事は、スパイスやたまねぎ、バルバレ(Berebere)というスパイス入りの辛い調味料、牛肉やヤギ、鶏肉、野菜を煮込んだワットと呼ばれるシチュー(例:ドロワット)と、インジェラ(上写真)呼ばれる発酵した穀物テフの粉から作った、スポンジのようなすっぱいパン。また、かつての侵略者イタリア(ただし退けられた)の影響で、パスタを主食にして食べることもあるようです。
ほかには、もっとマイルドなアリチャ(Alicha)というワットや、肉や野菜をソテーしたティブス(Tibs)、非常に辛いチリパウダーで生またはレアの牛肉をマリネしたキトフォ(KitfoまたはKetfo)なども。エチオピアでははちみつを除いて、お菓子が少ない代わりに、油っこい食べ物(ケベというエチオピア特有の臭みのあるバターを主に使用)を好みます。
エチオピアはかつて帝国時代にエチオピア正教会を国教をしており、現在も人口の60%近くが信者。正教会にはクリスマスや復活祭前などに肉断食があるため、野菜や豆料理が他のアフリカ諸国の類をみないほど発達しているなど、正教会の食習慣を反映した食文化が息づいています。また、エチオピア正教会の信者は、同国のイスラム教徒やユダヤ教徒と同様に、豚肉を食べる習慣がありません。
ほかに食習慣としては、隣国であり、もともと同じ国だったエリトリアと同様に、愛情のしるしとして、お互いに食べ物を手から口に入れ合うというものがあります。
コーヒーの発祥地とされるだけに、コーヒーはよく飲まれ、お客様が来訪したら、コーヒーを独特のセレモニーにのっとって淹れます。コーヒーはなぜかポップコーンとともに供されることが多いようです。14世紀以前には、コーヒー豆はそのまま食べられていたともいいます。
エチオピア料理のレシピ

