アルゼンチン共和国 Argentine Republic |南アメリカ
牛肉文化を誇る大平原の広がる国
世界有数の牛肉消費国であり、大草原パンパに人口の3倍近い牛が放牧されているというアルゼンチンは、牛肉を使った料理が豊富。そして、牛肉文化を誇りとして、これだけの牛肉を消費しながら牛海綿状脳症(BSE=狂牛病)の発生が少ない清浄国といわれています。
↑エンパナーダ
代表的な料理は、パンパに暮らすガウチョ(カウボーイ)のアサード。牛肉に長い鉄串をさし長時間あぶり焼く、豪快な料理です。
肉だけでなく、皮から内臓まで食べられる部位はすべて食べ、ソーセージと一緒にそれらの臓物を炭火焼きした盛り合わせパリジャーダは、アルゼンチンの代表料理。味付けは塩のみ、乾かないように油やバターを塗りながら、にんにくを擦り付けて食べます。
調理品では、ミンチした牛肉とタマネギを炒めた具をパイ生地に包んで揚げたエンパナーダ(上写真)。これは、アルゼンチンだけでなく、南米全域で食べられている料理です。起源はスペインのガリシア地方といわれます。
また、とうもろこしとチーズを固めて焼いたウミータも、ポピュラーな料理です。
また、童話「母をたずねて三千里」にも描かれているように、アルゼンチンはスペインのほかに、イタリアとも関連が深く、イタリア移民がもたらしたパスタやラザニア、ミラネーサ(ミラノ風牛肉のカツレツ)などのイタリア料理もポピュラーです。
お菓子類には、煮詰めたコンデンス・ミルクのクリームドゥルセ・デ・レチェを使ったお菓子や、アルファホーレス(とうもろこしの粉を使ったクレープのような生地にシロップなどをつけたお菓子)などがあります。
そして、アルゼンチンといえば、国内にワイナリーが2000以上もあるワイン大国。4世紀ほどの歴史を持ち、赤はカベルネ・ソーヴィニヨンやピノノワール、白はシャルドネ、シュナンブランなどのぶどう品種をメインに、”トラピチェ”、”メンドーサ”などの有名ワイナリーが、素晴らしいワインを世界に送り出しています。
アルゼンチン料理のレシピ


