もとイギリス領のレゲエの島の料理
↑ジャーク・チキン
ジャマイカ料理といえば、よく知られているのがスパイスをミックスした調味料のジャーク(ジャークチキン(上写真)やジャークポークなどとして使用)。ジャマイカの野外では、この国を原産とするオールスパイス(別名ジャマイカペッパー)や他のスパイスに漬けたチキンや豚肉を、もうもうと煙をあげながらドラム缶などの金属板を利用して炭火で豪快に焼く光景がしばしば見られます。
ジャークのスパイスの調合は、もともとジャマイカの先住民タイノ族のレシピだったといわれており、逃亡奴隷となったアフリカ系の人々に伝わって、ジャマイカならではの調味料として愛されています。付け合わせには、ライス・アンド・ピーズ(黒いんげん豆の炊き込みごはん)が定番です。
またジャマイカらしい料理としては、アフリカ原産のアキーの木の実と塩漬け魚(主にタラ)を調理したアキー&ソルトフィッシュも。熟す前に食べると死ぬともいわれる猛毒を持つアキーの木の実を上手に食べるのは、ジャマイカだけだといわれています。
ほかに、イギリスのコーニッシュパスティーがもとになったともいわれる、野菜や肉を詰めたパンや、バミー(Bammy)というキャッサバのパン、プランテーン(調理用の青バナナ)、パンの木の実、ヤムいも、またイギリス領時代にインドから労働者として連れて来られた人々が伝えたカレーなども食べられています。
また、ボブ・マーレィが広めたラスタファリズムを信仰する人々の間では、アイタルフードと呼ばれる、天然のハーブや野菜中心の料理が食べられています。
ジャマイカのドリンクといえば、ブルーマウンテンに代表される高品質なコーヒーをはじめ、ジンジャービールやラム酒(マイヤーズが世界的に有名)が人気です。
ジャマイカ料理の写真
ジャークポークとライス・アンド・ピーズ
アキー&ソルトフィッシュ
アイタルフード
ジャマイカ料理のレシピ

