ウドゥピ料理

ウドゥピ

マサラ・ドーサの発祥地

南インド・カルナタカ州の沿岸近くにあるウドゥピは、クリシュナ神を祭った寺院で名高い小さな門前町。しかし、ムンバイなどインドの大都市やアメリカなどにもウドゥピ料理の専門レストランがあるほど、料理ではその名を知らしめています。


↑マサラ・ドーサ

ウドゥピ料理は、13世紀のヒンドゥー教の聖人スリ・マドヴァチャルヤ(Madhvacharya)と8人の弟子たちにより、このクリシュナ寺院を中心にした僧院から誕生した、南インドの純菜食(ピュア・べジ)。ウドゥピは、南インド料理の代表的な料理マサラ・ドーサの発祥地ともいわれ、その料理は、たまねぎとにんにくは禁止されているものの、穀物や豆、野菜、果物を使ったバラエティなものです。

ココナツやココナツオイルをベースに、かぼちゃやひょうたんの実入りのサンバル(スープ)や辛いスープのサール(タミル料理のラッサムに相当)、マンゴーピクルスをはじめ、土地の特産であるジャックフルーツ、さといもの葉、青バナナなどを使った料理が特徴的。

なおインドでは、ウドゥピ=純菜食のイメージなのですが、僧院の人々や巡礼者は菜食料理を食べるものの、実は、アラビア海でとれる新鮮な魚を食べるノン・ベジの住民も多いようです。


↑ゴアのウドゥピ料理レストラン(Hotelはインドではレストランを指すことも)。

筆者紹介
青木 ゆり子

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、調理師のためのハラール研修有識者会議委員(厚生労働省国庫補助事業)、全日本司厨士協会&WORLDCHEFS会員、世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー(私設)館長。

雑誌記者等を経て、2000年に世界の料理 総合情報サイトe-food.jpを創設。エッセイスト、レシピ開発者、講師、シェフ等として活動。世界各地で取材した郷土料理の魅力を広め、食を通じた国際理解の啓蒙を目指す。

■著書:「日本的洋食」(中国語。健行文化 2019)
「日本の洋食~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房 2018)
「しらべよう!世界の料理」全7巻(図書館選定図書 ポプラ社 2017)

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