キプロス料理 

 キプロス共和国 Republic of Cyprus | ヨーロッパ

スポンサーリンク

歴史と地中海の恵みあふれる料理

キプロスは、トルコの南・東地中海に浮かぶ古い歴史を持つ島。紀元前の昔から、ヨーロッパとアジア、アフリカ文化の中継地として、重要な位置を占めてきました。絵画にもなった、ギリシア神話に登場する愛と美の女神アフロディーテ(ローマ神話のヴィーナス)の誕生地のほか、島には、多くの文化資産や遺跡が今も残っています。

なお、島の北半分はトルコ系住民の多い北キプロス・トルコ共和国としてトルコが独立を承認しています。


↑アフェリア
キプロス地図  キプロス

ヒッタイト、アッシリア、エジプト、東ローマ帝国、オスマントルコ、イギリス、ギリシャ…と、長い歳月の間に支配が変わる中、現在、キプロス共和国として国際的に承認されている島の南部は、ギリシャ正教を信仰するギリシャ系住民がほとんどを占めています。

そのため、南部の食文化にもギリシャの一地方のような特色があります。 地中海の海の幸、たわわに実るオレンジやオリーブ、ぶどう、それに酪農の陸の幸に恵まれ、自給自足の”スローフード”を実践してきた、ギリシャの田舎といった雰囲気でしょうか。

メゼ(前菜)をはじめ、肉料理、魚料理、チーズなどをたっぷりと食卓に並べ、夜遅くまで食事を楽しむ習慣も、ギリシャ系の伝統。もちろん、キプロスならではの食べ物もいろいろあります。たとえば、豚肉を赤ワインで煮込んだアフェリア、また、キプロスの日常食ブルガー小麦(ブルグル。ふすまと胚芽入りの全粒小麦を蒸し、乾燥させて粗挽きにしたもの)や、ハルーミチーズ(ハルミチーズ)という、塩分の強い独特の噛みごたえのある白チーズが、キプロスの特産品として有名。ハルーミチーズにはいろいろ調理方法がありますが、シンプルな網焼きが一番、おいしさを引き出せます。

イスラム教徒のトルコ系住民は宗教上の戒律により豚肉を食べませんが、ブルガー小麦やハルーミチーズなどの食文化は共有しています。

またキプロスは、世界最古のひとつともいわれるワイン造りの伝統を持ち、中でも、コマンダリア(Commandaria)と呼ばれる、甘い赤ワインが知られています。これは、十字軍の時代に、イギリスが所有していた島内のぶどうの特産地”コマンドエリア”が訛ったもので、ポルトガルのポートワインと並んで、美食家たちに愛されてきた世界有数のスウィートワインです。

キプロス料理の写真


キプロスのメゼ(前菜)

キプロス料理のレシピ

アフェリア|キプロス料理 レシピ|e-food.jp
美の女神アプロディーテ(英語ではヴィーナス)の生誕地といわれる地中海の島国キプロス。その料理は"ギリシャ料理とほぼ一緒"などと称されることがありますが、少ないながらキプロス特有の料理もあります。
https://e-food.jp/recipe/tag/cyprus/

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました