イギリス、フランスと、多民族の料理
世界で2番目に大きな国土と雄大な自然を誇る、北アメリカの国カナダ。イギリスとフランスの植民地連合体として、現在も地域によって英語圏、フランス語圏に分かれ、また、「多様性こそわれわれの力」として多文化政策を長く実践してきた国であり、世界中から移民、難民を受け入れてきました。現在ではイギリス系、フランス系、先住民族以外の出自を持つ人々が、カナダの全人口の5分の2を占めているといいます。
↑プーティン
自然の恵み豊かなカナダは、食材も豊富。たとえば、東海岸のロブスターやホタテ、ニューファウンドランドのタラ、北極圏のあざらし、西部の大平原のバッファローやカリブー(トナカイ)の肉、太平洋のサーモン、北米大陸原産の七面鳥(11月のアメリカの感謝祭に対して、カナダでは10月第2週の感謝祭に食べる習慣がある)、東海岸のフランス語圏・カナダ特産メープルシロップを使ったケベックの料理…。
もちろんこれらに加えて、イギリス、フランスをはじめとする入植者たちの故郷の伝統料理も忘れてはいけません。どちらかというとフランス系住民の多いケベック州などの方が料理は充実しているようです。カナダならではの料理のひとつに、ケベック生まれのダンプリング(ポテトフライ)にグレービーソースとチェダーチーズをかけた軽食のプーティン(上写真)があります。
一方、トロントやバンクーバーなどの都会には、中国やアイルランド、ポーランド、ウクライナなど世界各国からの移民たちによる各国料理店も多く、さまざまな料理を食べることができます。
カナダの飲み物といえば、カナダドライのジンジャーエールや、凍ったぶどうを絞って作るオンタリオ州のアイスワインが世界的に有名です。また日本ではあまり知られていませんが、普通のワインの生産も盛んです。
カナダ料理の写真
ケベック風 豚肉のメープルシロップ入りスープ
カナダ料理のレシピ

プーティン|カナダ料理 レシピ|e-food.jp
建国からおよそ200年の移民の国カナダは、オーストラリアなどと同様、伝統的な料理がヨーロッパほど多くありません。このプーティンは、そんな中でも数少ないカナダならではの料理です。

カナダ料理レシピ集|世界の食|e-food.jp
カナダ料理のレシピ集です。