モーリシャス共和国 Republic of Mauritius | アフリカ
インド、フランス、中国に影響された料理
アフリカ大陸の東部、インド洋に浮かぶサンゴ礁に囲まれた島モーリシャス。かつてインド商人の貿易中継地だったことからもともとインド系の住民が多く、また16世紀以降にポルトガル、またフランス、イギリスの植民地時代を経て、現在はヨーロッパ系との混血(クレオール)や、植民地時代に労働力として駆り出された中華系の人々が暮らしています。

↑タコのカレー


そんなミックスした文化を実感できるのは、島民の食生活。クロワッサンとコーヒーというフランス風の朝食にはじまって、ランチにはカレー、夕食は中華料理というパターンも珍しくありません。
中でもインド料理の影響力が絶大。山羊やチキン、羊、魚などのマサラ(カレー)や、サモサ、ブリヤニ(ビリヤニ=スパイスをきかせた炊き込みご飯)などが定番です。島国なので、シーフードを使った料理がとりわけ多いようです(例:タコのカレー 上写真)。
クレオール文化の影響は、ルガイユ(Rougaille)というトマトとたまねぎ、しょうが、ニンニクのソースや、ドーブ(Daube)という、トマトとたまねぎ、ニンニク入りの牛肉や鶏肉のシチューといった料理にうかがえます。
デザートには、クレームブリュレやクレームカラメルといった洗練されたフランスのお菓子も。パパイヤ、マンゴー、ライチ、ココナッツ、パイナップル、バナナといった豊富なフルーツもあります。
また、モーリシャス人が好きな飲み物は、タマリンドジュースや、アロウダ(Alouda)というゼリーとバジルシード、牛乳、ローズシロップのドリンク、またヨーロッパで賞を獲得したこともあるフェニックス(Phoenix)とステラ(Stella)というローカルブランドのビール、ラム酒などです。
モーリシャス料理の写真

魚を乗せたモーリシャスのビリヤニ
モーリシャス料理のレシピ

