デンマーク王国 Kingdom of Denmark | ヨーロッパ
酪農と漁業が盛んな、北欧の王国
かつてバイキングの国としても知られた北欧のデンマーク王国。 現在は酪農と漁業が盛んです。ロイヤルコペンハーゲン・ブランドの食器やインテリアも、日本でもおなじみ。酪農国でバターがおいしいだけに、同国産のクッキーの味には定評があります。また養豚も盛んで、豚肉料理も豊富です。



デンマーク料理といえば、まずはスモーブローと呼ばれるライ麦や黒パンを1枚使ったオープン・サンドイッチが有名です。サンドイッチといっても、実際はお皿に盛られた一品料理で、いわゆるファストフードではありません。
スモーブローにはたくさんの種類がありますが、人気があるのは豚肉の加工品、ニシンなどの魚、チーズの3種のオープン・サンドイッチ。ほかに、”グリーンランド産小エビのカクテル・オープン・サンドイッチ”などというのも、この国らしいかもしれません(グリーンランドはデンマークの自治領)。
デンマークは漁業のほかに酪農も盛ん。にしんの酢漬けやサーモンマリネ、サムソー・チーズ(豆粒大の気孔のあいたデンマーク特産のチーズ)をたっぷり使った自家製パスタ・ロールやオムレツは、デンマークらしい料理といえそうです。豚肉もよく食べられ、お祝い時に食べるフレスケスタイ(上写真)という皮つき豚肉のオーブン焼きや、チューリップ・ブランドに代表されるポークランチョンミート(豚のくず肉を集めたミートローフのようなもの)の缶詰が日本にも輸入されています。また、ハーブを使った自家製パンもポピュラーです。
飲み物では、「北欧でビールが食文化になじんでいる」というデンマークには、日本でもサントリーが輸入しているカールスバーグが有名です。ほかに、いもから作る焼酎にハーブを加えた北欧特産の蒸留酒アクアビットも飲むことができます。
新しい北欧料理の旗手として
デンマークは、2004年に北欧を代表する12人のシェフの署名によって始まった「新しい北欧料理(ニュー・ノルディック・フード)のためのマニフェスト」の一角をなし、コペンハーゲンのレストラン「noma」(2024年冬のシーズンを最後に店舗営業を終了し、2025年から「Noma 3.0」が始動)に代表されるような美食の国として近年、脚光を浴びている国でもあります。→クリスマス・ガストロノミーの夕べ(於・駐日デンマーク王国大使館)
デンマークでは、ガストロノミー(美食学・美食術)とは「ただおいしいものをより多くの人々に提供するだけでなく、持続可能性や食品ロス削減などにも対応するべき」という考えのもと安全で品質の高い食材の生産を目指しています。
デンマーク料理の写真
スモーブロー
ニシンの酢漬け入りオムレツ
デンマーク料理のレシピ

