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ニュー・ノルディックフード・マスタークラス

北欧5ヶ国の来日スターシェフが調理デモ

デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランドの大使館が主体となった食交流促進イベント「ノルディック・スターシェフ・イン・ジャパン」の催しの一環として、11月17日に東京・代々木の服部栄養専門学校にて、このイベントのために来日した北欧5ヶ国のスターシェフが調理のデモンストレーションを行う「ニュー・ノルディックフード・マスタークラス」が開催されました。

ニュー・ノルディック・フードとは、2004年、北欧5ヶ国を代表する12人の精鋭シェフが、「新しい北欧料理のためのマニフェスト」に署名して始まったムーブメント。北欧料理といえば、かつてはフランスのシラク元大統領やイタリアのベルルスコーニ元首相が「フィンランド料理はまずい」と公言するなど、”土地の食材はいいけれど、調理法が…”というイメージがつきまとっていました。ところが最近は、デンマークのレストラン「Noma」が料理人や評論家らが選ぶ”世界のベストレストラン50″で3年連続で1位を獲得したり、フランスの食の都リヨンの由緒あるポールボキューズ・ドール国際料理コンクールでノルウェーのシェフが優勝したり等、北欧のシェフが脚光を浴びています。

先のマニフェストには、「北欧という地域を思い起こさせる、純粋さ、新鮮さ、シンプルさ、倫理観を表現する」「食に、季節の移り変わりを反映させる」「北欧の素晴らしい気候、地形、水が生み出した個性ある食材をベースにする」など10の項目が折り込まれ、モダンフレンチのように洗練された盛り付けの中に、意欲的なシェフたちによる北欧の土地らしい料理のアイデアが詰まっています。

さて、マスタークラスの方は、5ヶ国のスターシェフが、参加者の前で説明を加えながらそれぞれ1人40分ほどかけて1~2品の料理を実際に作ってみせるという内容。ざっと5時間のカリキュラムですから、見ごたえもあり、新しい北欧料理が何たるかも目で見て理解できました。

それにしても、隣国が協力してひとつのプロジェクトを目指していけるとは、さすが平和的、文化的な北欧というべきか、すばらしいです。料理の特色が各国ごとに顕著にあるわけではないので、北欧という括りでまとめられたのかもしれませんが。もっとも、「アイスランドの羊よりも、ノルウェーの羊の方がおいしい」と、ノルウェーのシェフがアイスランドのシェフに向かってジョーク混じりにジャブをかわしたり、「スウェーデンのミートボールは最高!」と、スウェーデンのシェフが誇らしく語ったりと、それぞれの国同士のライバル心、愛国心もちらりとうかがえました。

今回は、試食が全員に行きわたらなかったのは残念でしたが、19日にはそれぞれのシェフが東京のフレンチをはじめとする有名レストランで1夜限りのディナーが開催されるとのこと(すでに早々と満席の店もあるようです。詳細は「ノルディック・スターシェフ・イン・ジャパン」のサイトを参照)。

シェフのみなさんの言葉で印象的だったのは、「北欧の料理は、素材そのものの味や季節感を大切にするところが日本料理に似ている」と、口々におっしゃられていたことでした。魚介や季節の野菜、ハーブをふんだんに使い、新鮮で安全で体にやさしい印象の新しい北欧料理、これから日本でも受け入れられるか注目したいところです。

Yurico AOKI
青木 ゆり子

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、料理&旅行コラムニスト、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長、内閣府認定 公益社団法人 全日本司厨士協会会員、世界司厨士協会連盟会員。

雑誌記者、企業のWEBディレクターを経て2000年にサイト世界の料理 総合情報サイトe-food.jpを創設。以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどを通し、国内外の郷土料理に秘められた魅力を広め、おいしい食べもので日本と世界を相互につなぐ社会貢献を目指して活動。

著作:「しらべよう!世界の料理」全7巻(図書館選定図書 ポプラ社 2017)
「日本の洋食 ~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房 2018)

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