メキシコ合衆国 United Mexican States | 北アメリカ
古代文明から受け継がれた豊かな食材
マヤ、アステカ文明の歴史を今に伝えるメキシコは、現在、世界中で食されている幾つかの重要な農作物の原産地。中でも、トマト、チレ(とうがらし)、とうもろこしがよく知られています。
↑タコス
メキシコ人の主食のひとつでトルティーヤの原料でもあるとうもろこしは、稲穂のような小さいものに品種改良が続けられて現在に至ったといわれています。
トルティーヤを使った代表的なメキシコ料理は、何といってもタコス(上写真)でしょう。アメリカに持ち込まれたトルティーヤはクセの少ない小麦粉で作るものがほとんどですが、メキシコではとうもろこしの粉が主流です。
屋台では、中東のドネルケバブのように回転させた肉をそいで出す光景が見られます(ただし、屋台によっては古い肉をずっと使っているらしいので注意。お腹をこわさないために、流行っていそうな屋台を選びましょう)。消化促進のために、パイナップルが肉と一緒についています。
トルティーヤを使った料理はほかに、エンチラーダ(具を巻いてチーズやソースをかけたもの)、ケサディーリャ(グリーンチリとチーズを巻いたもの)などいろいろあります。
メキシコ料理はもちろんトルティーヤだけではありません。魚や肉のほか、フリホル(豆)、アボカド、サボテン、時にはイグアナ、カメなど、広い国土には地域色豊かな食材を使った料理がたくさんあります。中でもユニークなのは、チョコレート(これもメキシコ生まれ)に様々なスパイスをミックスしたソース、”モレ”を肉にかけた”モレ・ポプレノ”でしょう。また食卓には、調味料のサルサメヒカーナも欠かせません。
また、メキシコのお酒といえば、有名なのがテキーラ(テキーラ村で作られたもののみ。同じお酒でも他で製造されたものはメスカルと呼ぶ)。リュウゼツランを原料とした蒸留酒で、グサノと呼ばれるいも虫入りのもの(虫はつまみに食べるそう)も定番です。
メキシコ料理の写真
タコス
メキシコ料理のレシピ



