キエフ|ロシア料理|京都

ロシア&旧ソ連の国々の料理
【京都・四条】京阪四条駅の近く、鴨川を眺めるビルにある、京都を代表するロシア料理レストラン。東京にある歌手・加藤登紀子さんのご両親が創業したお店「スンガリー」の系列店です。
店名は、ソ連時代の1971年に、京都とキエフ市(現ウクライナの首都)が姉妹都市となったことことにちなんで名づけられたそう。そのため、現在もいわゆるロシア料理だけではなく、ウクライナやグルジア、ウズベキスタンをはじめ、多彩な旧ソ連の国々の料理がいただけます。
店の奥には、要人をもてなすためのプライヴェートルームも。またメインフロアでは日によって、加藤登紀子さんをはじめとするライブが聴けます。
上写真は、ゴルブッツィ(ロールキャベツ)1260円。冬に恋しくなりそうな、家庭料理風のおいしいロシアの味でした。


おなじみ、ウクライナ生まれのボルシチと、ゴロゴロと野菜の入った、グルジア風ポトフのハシュラマ。体が温まるスープ類は秀逸。


前菜のニシンのマリネとピロシキ。おなじみのロシアの味。


シルクロードの国ウズベキスタンの、スパイスのきいたエキゾチックなピラフと、ロシアンティー。ばらジャムをたっぷりと入れて。


「キエフ」のデザートが、これまた凝っている。左写真は、ワレーニキ。ペリメニ(ロシア風餃子)の皮にココアを練りこみ、果物などを包んでゆで、クリームなどをかけたもの。本来は温かいまま食べるが、こちらではアイスクリームを添えてホット&クールが両方楽しめる。見た目がとってもキレイ。右写真はカスピ海ヨーグルト入りのチーズケーキ。甘さ控えめ、トロリとした味わいでとってもおいしい。両者とも東京のロシア料理店では見たことがない。

というわけで、大変おいしゅうございました。京都の各国料理通でもおられる、お店のこやまさんの温かいおもてなしもあり、何度も通いたいお店のひとつになってしまいました。
東京の各国料理店は数こそ多いものの、けっこう玉石混淆。店によってクォリティの差が激しいと思うのですが、京都のお店って平均値が高いなぁといつも感激します。"ほんまもの"を愛する京都のこだわりの風土と、研究者として大学にやってきて、そのまま気に入って居ついてしまった外国人の方々がお国のレストランを開く例も少なくないそうで、なるほどと納得しました。
キエフ Kiev
京都市東山区縄手通り四条上ル 鴨東ビル6F
Tel. 075-525-0860
http://www.restaurant-kiev.com/
■営業時間:12:00-22:00(LO21:00)
■定休日:無休

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、料理&旅行コラムニスト、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長、内閣府認定 公益社団法人 全日本司厨士協会会員、世界司厨士協会連盟会員。
雑誌記者、企業のWEBディレクターを経て2000年にサイト世界の料理 総合情報サイトe-food.jpを創設。以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、おいしい食べもので日本と世界を相互につなぐ社会貢献を目指して活動。
著作:「しらべよう!世界の料理」全7巻(ポプラ社 2017)
「日本の洋食 ~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房 2018)
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» キエフ【京都】ビアガーデン from 京都関西グルメ本
四条大橋を渡ると今宵の目的場所が見えてきます。
我々が向かうのは南座近くのビアガーデン。
他とちょっと違うのはとびきり美味しい料理も一緒...
トラックバック時刻: 2009年12月12日 22:31
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