(閉店)ラ・プール・オ・ポ|フランス・オーベルニュ料理|池袋
[ フランス料理 ]

ボリュームたっぷりの田舎料理
※残念ながら閉店しました。
【池袋・要町】有楽町線・要町にある、日本で唯一のフランスのオーベルニュ(オーヴェルニュ)地方専門の料理店。現地出身のシェフが故郷の味を再現しています。
フランスのちょうど真ん中あたりに位置し、東にアルプス、西にピレネー山脈をのぞむオーベルニュは、温泉が多く、"ヴィッテル"をはじめとするミネラルウォーターの産地としても有名な地方。フランス政府観光局のサイトによると、「オーヴェルニュ出身の人は働き者で実直といわれ、パリのカフェのほとんどがオーヴェルニュ出身者によって営まれている」そうです。
で、なるほど、こちらのお店でも、手間のかかりそうなお料理が次々と出てきて、びっくりしてしまいます。ここでしか食べられないような珍しい一品、それに、女性なら思わず躊躇してしまいそうなボリュームたっぷり、ガッツリ系のビックポーション...。でも、これが本物のフランスの田舎料理でしょうし、昨今、日本で昨今、フレンチと呼ばれているイタリア料理が混ざったような料理よりも、私はこちらの方に惹かれますね。
上写真は、ミンチした豚足のクレープ包み。他ではなかなか食べられない料理のひとつです。


左写真は、ブーダンノワールならぬ、鶏肉で作るブーダンブラン。トリュフ入りもあるそうで、しみじみと旨い...。このボリュームで前菜なのだ。ここにはないが、リエットやパテの盛り合わせもひとつひとつていねいに作られていて感激。
右写真はオーベルニュ版シュークルート。日本の肉じゃがのようなイメージ。


手の込んだパイ料理。具もたっぷり入っている。


ガッツリ系の最たる肉料理。肉がいくら食べても減らない...(笑)。全体的にちょっと濃い味付けが、好みの分かれ道かも。でも、本物を味わうつもりなら満足できるはず。


内臓料理アンドゥイエットや、オーベルニュ産チーズの盛り合わせも。入荷のタイミングがよければ、珍しいオーベルニュ産ワインもいただける。


クロス代わりのシートには風光明媚なオーベルニュの写真。このあたりにも、シェフの故郷への愛着がうかがえる。そして、お店の外には「オーヴェルニュ料理」の堂々とした看板が。こういう他にはないユニークな魅力を放つ個人経営のお店こそ、わざわざ食べに行く価値があるし、成功してほしいとも思う。
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どこの国でもそうだと思うのですが、本物志向なら地方料理がおもしろい。こんなお料理を楽しませていただくと、そう実感します。お店では、厨房でお料理に打ち込むシェフに代わって、日本人の優しげな若いマダムが、オーベルニュ料理のことをいろいろ教えてくださいますよ。
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ラ・プール・オ・ポ La Poule au Pot
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e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。
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ライキリさん、情報をありがとうございます。
閉店してしまっていたのですね。とても残念です。
どこかで、また再開してくださることを願っています!
ラ・プール・オ・ポ残念ながら2010年8月31日で閉店してしまっています。