10ヶ国の料理フェスタ2007|ホテルオークラ東京
[ ■催しもの ]

アイスランド、パナマ等の珍しい料理も
【虎ノ門】2007年5月2日から6日まで、ホテルオークラ東京で「第8回 10
ヶ国大使夫人のガーデニング」にちなんだブッフェ「10ヶ国の料理フェスタ」が開催されました。
オークラのこの催しは、イギリスやフランスといったポピュラーな国のほか、珍しい国々のガーデニング(そしてそれにちなんだ料理!)がチョイスされるのが楽しみなのですが、今年は、イギリス、フランス、スイス、スペイン、マレーシア、ブラジル、アイスランド、アルジェリア、サウジアラビア、パナマの10ヶ国が出展。特に終わりの4ヶ国は日本にレストランがなく、料理を食べられるチャンスも少ないので、ワクワクして出かけてきました。


アイスランド料理のタラとタマネギのフィッシュボール(Fishibollur)と、アルジェリア料理のクスクス牛肉と野菜ソース(Cous Cous)。たぶん現地ではもっと気取りがないのだろうけれど、オークラ仕様に?エレガントで、誰にでも食べやすいおいしい味付けになっていた。


サウジアラビア料理のアラビア風餃子(Sambusak)と、中身を割ったところ。クミンなどアラビックなスパイスが上品に使われていた。


パナマ料理の定番という、サンコーチョ(チキンと野菜の具だくさんスープ)。鶏肉の具とエキスたっぷりで、中米の現地でいただくものより洗練されていると思うが、おいしい。右写真はブラジル料理のムケッカ(海の幸とトマトのココナッツミルク煮)。


スイス料理の仔牛のマッシュルームクリーム煮 チューリッヒ風と、マレーシア料理のミーゴレン(マレーシア風焼きそば)。汁物、シチュー、ごはん、麺、固形の料理...と、メニューのバランスはさすがだ。


そろそろお腹もいっぱい...と思っていたところへ、どーんと大鍋で登場したのが、スペイン料理のパエリヤ。具こそ少なめなものの、サフランをふんだんに使った一品で、これでモトが取れたような気分に(笑)。スペイン代表として、もう一品、トルティージャ(スペイン風オムレツ)も。


イギリス料理のスモークサーモンのタルタル イギリス風と、フランス料理の鱸のパイ包み焼きソースノワイリー。ブッフェには、チキンカレーなど、オークラの通常メニューや、いちごのショートケーキ、チョコレートケーキ、アップルパイなどのおいしそうなデザートも提供されたのだが、とても全種類は食べ切れなかった...。おかげでブッフェの料金4000円の価値を見出すことができたかな。
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今年も、実にリッチな各国料理ブッフェを堪能させていただきました。別会場では、過去の出展国の料理を提供するブッフェ「世界美食紀行」も同時開催されていたのですが、いずれも予約いっぱいだったり、行列ができる人気だったそう。
料理の方は高級ホテル仕様で、厳密には現地のものと少し違うかもしれませんが、多くの人が世界の料理に興味を持つきっかけになる入門編として、なかなかがんばっているなぁと思います。来年はどんな国が登場するかなぁ...早くも今から楽しみです。
ところで、そしてこちらも去年と同様に、オークラでは5月25日からアルゼンチン料理フェアが開催されるようですよ。新しい外資系ホテルが次々オープンしていますが、食に力を入れた日本を代表するホテルとして、オークラさんを応援したい気持ちです!

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。
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