パラグアイ弁当 Paraguay Bento

とうもろこし&チーズのパンで
南米パラグアイのお弁当。中南米料理にはとうもろこしの粉がよく使われますが、このお弁当も、パラグアイの国民食として知られるとうもろこし&チーズのパン、ソパ・パラグアージャ Sopa Paraguayaで表現してみました。
ソパ・パラグアージャのソパ(Sopa)は、スペイン語でスープの意味。最初はスープを作ろうとしていたら、いつの間にかとうもろこしのパンができてしまって、それがおいしくて定着したという、偶然の産物だったようです。開拓者が渡った新大陸にありがちな話、かもしれませんね。
パラグアイの国旗は、赤白青の横三色旗で、表面の中央部に国章が配置されています。ふだんあまり見られませんが、実は国旗には裏面があって、同じ配色の横三色旗に、ライオンと自由の帽子、「平和と正義」(PAZ Y JUSTICIA)と記したリボンを配置した国庫証印が記されています。なお、国旗に裏表があるのは世界中でパラグアイだけだそうです。
【パラグアイ弁当】レシピ (グループF)
■材料
<ソパ・パラグアージャ>
Sopa Paraguaya
(以下は、お弁当箱だいたい2つ分くらいの分量です)
・とうもろこしの粉 100g
・コーン(クリーム状の缶詰。または、ホールのものを少しとうもろこしの粒が残る程度にフードプロセッサにかけて使ってもよい=つぶつぶの食感が楽しめます) 100g
・たまねぎ 中1個 (みじん切り)
・たまご 2個
・チーズ (今回はモッツァレラチーズ(ピザ用の細切りされたドライなもの)を使用)150g
・バター 25g (室温で溶かしておく。そのうち5gはたまねぎを炒めるのに使用)
・牛乳 1/4カップ
・塩 適量
パルメザンチーズ 少々
<作り方>
1.たまねぎをバターでしんなりするまで炒める。
2.ボウルにたまごを割り入れ、たまねぎ、チーズ、コーン、バター、塩を入れて混ぜ、さらにとうもろこしの粉を牛乳とともに少しずつ、ダマにならないように加えて全体を混ぜる。
3.アルミホイルでお弁当箱の型を取り、その上にクッキングシートを敷いて(または油を塗って)、2の生地を流し込む(お弁当箱の上部に少し空きが残る程度まで)。トントンと叩いて生地を均一にする。
4.パルメザンチーズをかけ、200度のオーブンで30分程度焼く。
<トッピング>
・ケチャップ(国旗上部の赤い部分)
・黒オリーブの実(輪切り。国旗部分の青い部分)
・ゆでたまごの白身(中央の国章の輪の部分。輪切りにして使用)
・ゆでたまごの黄身(中央の国章の星の部分)
※ゆでたまごの白身と黄身は面倒ならマヨネーズで代用可。
焼けたソパパラグアージャに、パラグアイの国旗にならってトッピングをし、オーブンに戻してさらに3分ほど焼いてできあがり。お弁当箱には、クッキングシートをはがした状態で戻します。

TIPS&ひとこと
※とうもろこしの黄色い焼き具合が、何とももおいしそうです。今回はお弁当にしましたが、本来は焼きたてがおいしいです。
※ソパパラグアージャだけでは乾いた食事になるので、付け合せにはさらっとしたスープなどをどうぞ。
参照
→パラグアイ料理について

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。
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