パラグアイの料理
パラグアイ共和国 Republic of Paraguay | 南アメリカ →この国の料理のレシピ・リンク集|世界料理マップについて
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先住民グァラニ族の伝統が今に
ボリビアとブラジル、アルゼンチンに国境を接した南米の内陸国パラグアイ。ブラジルやアルゼンチンと並んでワールドカップの常連としてサッカーが強いことでも知られる(2010年の南アフリカで行われたW杯では、ベスト16で日本と対戦し、PK戦で日本が惜敗しました)。この国は、旧宗主国スペインのほか、先住民グァラニ族の伝統を受け継いだ料理が特徴的です。↓クリックすると詳細な グーグルマップが見られます。 |
パラグアイ |
肉や牛乳、チーズ、とうもろこしが主産物であり、ボリ・ボリ(チキン・スープに小さなとうもろこしの粉のすいとんを浮かせた料理)や、ソー・ヨソピー(ひき肉と野菜のスープに米やパスタを入れたもの)、ギーソ(トマト味のパラグアイ風雑炊)など、ポピュラーな料理の名前には、スペイン語ではなく、グァラニ語の名前がつけられたものも少なくありません。
また隣国アルゼンチンやブラジルと共通した豪快なバーベキュー(アサード・デ・チャンチョ・下左写真)や、エンパナーダ(下左写真)などもポピュラー。ほかに川魚や野菜、果物などが食材として使われ、またマンディオカ(キャッサバ)も主食としてパンの代わりによく食べられています。 中でも、ソパ・パラグアージャ(上写真)は、パラグアイで一番有名な料理のひとつ。とうもろこしの粉と牛乳、卵、チーズを材料にしてソパ(スープ)を作ろうとしたら、なぜかおいしいコーンケーキができてしまったという逸話があるそうです。
ほかに、発酵させた牛乳から作るフレッシュなチーズのケソ・パラグアージョ、先住民の食べ物だったコーンのケーキのチパ・グアス(下中画像)などもポピュラーな料理です。
ドリンクではブラジルなどにもあるマテ茶がよく飲まれています。テレレという、マテ茶を煎じて冷したお茶に好みで薬草を混ぜて香りをつけたりする飲み物は、パラグアイの名産品。世界屈指のGKとして名をはせたサッカーのチラベルト選手も、マテ茶を愛飲しているといいます。マテ茶にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、南米では肉や乳製品をたくさん食べているのに成人病が少ないのは、このマテ茶の効用であるという説があります。
マテ茶は、グアンボというマテ茶の壷に入れ、ボンビージャという金属製のストローで飲みます。またマテ・コシードという、熱湯で作ったマテ茶も飲まれます。
お酒では、さとうきびから作られた、カーニャが人気。ウィスキーも造られていますが、ワインはほとんどないようです。
アサード・デ・チャンチョ | チパ・グアス | ギーソ |
■参考文献
e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。
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パラグアイ料理レシピ集 e-food.jp
ソパパラグアージャのレシピをご紹介しています。
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パラグアイで食べる (パラグアイに行こう、イグアスに行こう)
パラグアイ現地から作者の田中さんが発信する、パラグアイ料理とパラグアイ以外の料理店等の紹介です。
【動画 Movies】
面積 | 40万6,752k㎡ |
人口 | 約520万人 |
首都 | アスンシオン Asuncion |
住民 | 原住民グァラニ族とスペイン人との混血97% |
言語 | スペイン語、グァラニ語 |
宗教 | カトリックが大多数 |
建国 | 1811年5月15日 (スペインより独立) |
グァラニ族の混血が多いことで、他の南米の国とはちょっと一線を画しているパラグアイ。ふだんは目立たない国ですが、ワールドカップの常連として、サッカーの強さを世界に知らしめています。
■この国の料理&文化がわかる本
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