ルチ|バングラデシュ料理(ベンガル料理)|板橋
[ バングラデシュ料理 ]

※シェフの帰国時の急逝で一度閉店しましたが、復活しました!新しい住所は、東京都板橋区大山東町28-10 Tel. 03-3579-8631。以下は旧店舗のリポートです。
やさしい味わいのベンガル料理
【板橋】都営三田線の板橋区役所前駅からほど近い場所にある、バングラデシュ人オーナーシェフによる、本格派バングラデシュ料理(ベンガル料理)の店。
気取らない食堂風のお店で、ランチセットが600円程度?、ディナーのカレーが1皿610円?と、何ともお手頃価格です。
上写真は、ベンガル家庭料理の定番のひとつであるバジ。じゃがいもやオクラ、カリフラワーなどの野菜と、とうがらし、スパイス類を炒めた、香ばしくやさしい味わいの"野菜のカレー炒め"です。


薄焼きパンとオムレツを巻いた、素朴なベンガル風ロールチャパティと、ベンガル風のスパイシーなきゅうりとトマトのサラダ。どちらもバングラデシュ料理店でしか食べられないメニュー。


マトンブナ(マトンカレー)と、シャークマトン(マトンとほうれん草のカレー)。ややスパイシーで、素材の滋味あふれるカレー。


人数がそろって事前にお願いすれば、通常メニューにない料理も作ってもらえる。左写真はそんな特別メニューのマトンビリヤニ。粒の小さいベンガルの高級米を使った、スパイスの薫り高い手のかかった料理で、とても美味。他にチキンビリヤニも可能。この事前オーダーの特別メニューはおすすめ。
右写真はお店とマイケルさん。近くには板橋区役所や板橋警察署といった官公庁もあり、ランチタイムにはそこに働く人々が訪れるという。バングラディシュの国名すら知らなかった人が、おいしい料理に興味を持って、マイケルさんにお国のことを質問されている姿がほほえましかった。夜は、ネットのクチコミ情報で、遠方から訪れる人も多いよう。珍しさでも、それだけの価値ある料理だと思う。
-----------------------------------------------------------------------
日本人にわかりやすくするためか、お店の看板には"インド料理"と書かれているのですが、先のバジのように、「ルチ」のメニューは、同じカレーでも日本によくある北インド料理店のメニューとはちょっと違っています。
でも、他店との差別化を狙ってメニュー作りに取り組んだというよりは、シェフのマイケルさんが単に故郷の自慢の味を選んで、なるべく安く提供している感じ。飾り気のないお店の造りと同様に、気さくで自然体なマイケルさんの姿勢が、近所の方々に愛されている。そんな下町の温かみがあふれるお店なのです。
都心に比べてのんびりとした板橋にも、再開発の波がややもして所々やってきているようですが、こんなお店はいつまでもなくならないでほしいなぁと思っています。
--------------------------------------------------------------
ルチ
板橋区板橋2-63-1
■営業時間 Open: 11:30-15:00、17:00-22:00
■定休日 Close: 無休
--------------------------------------------------------------

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。
※この記事・写真等はe-food.jpが著作権を所有しています。無許可での転用・転載はご遠慮ください。商用利用の記事、写真等は販売しております。→「利用規約」
Tweet |
» バングラデシュまとめさいと from バングラデシュメンバー
バングラデシュのリンク集形式のサイト情報です。の情報収集にお役立てください。
トラックバック時刻: 2008年03月29日 00:56
この記事のURL: