2006年06月15日

クク -レシピ|イラン料理

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サフラン風味イランのたまご焼き

日暮里のペルシャ料理レストラン「ざくろ」のメニューにもたびたび登場する、見た目はイラン風のオムレツ、もしくはお好み焼きのような料理、"クク"のレシピをご紹介します。

今回、ご紹介するには具になすを使ったバージョンです。

なすのクク レシピ Kuku-ye Bademjan

【材料】4人分
なす6本(大きいものなら2-3本)、たまねぎ大2(薄切り)、にんにく4かけ(つぶす)、たまごの白身1個分(軽く混ぜておく)、バター半カップ、たまご4個、パセリ(みじん切り)大さじ4、サフラン(小さじ1/4でお湯で色を出した溶液)大さじ1、レモン1個(ジュースにする)、ベーキングパウダー小さじ1、小麦粉大さじ1、塩小さじ1、黒コショウ(挽きたてのもの)小さじ1/4

【作り方】
1.オーブンを180度の予熱で温めておく。

2.なすの皮をむき、たてにうす切りして、塩水でアクを抜き、ボールの中でたまごの白身にまぶしておくこうすることによって、あとで炒めたときに油の吸着を防ぎます)。

3.フライパンにバターを大さじ4ほど入れ、たまねぎを10分ほど、半透明になるまで中火で炒める。

4.3になすとにんにくを加えて、きつね色になるまで炒める。炒め終わったら、冷ましておく。

5.丸型の耐熱皿や耐熱容器にクッキングシートを敷き、残りのバターを塗る。

6.ボールの中にたまごを割り入れ、パセリ、サフラン水、レモンジュース、ベーキングパウダー、小麦粉、塩、黒コショウを加えてざっと混ぜ、4のなすとたまねぎ、にんにくを加えてさらによく混ぜる。

7.6を5の耐熱皿に流し込み、オーブンで45-50分ほど焼く。ふちがこんがりカリカリに焼けたら出来上がり。

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※具をそのままフライパンで焼く方法もあります。ククには他に、サブジィと呼ばれるハーブのような野菜など、いろいろな具の種類があります。焼き加減はお好みで。もっと焼き時間を短縮して、半熟っぽく仕上げてもおいしいはずですよ。

イラン料理らしくなるポイントは、何といってもサフラン(イランでは、お料理やデザートにサフランがよく使われます)。ターメリックなどでごまかしたりせず(笑)、ちょっと奮発して用意してみましょう。

"クク"には、さっぱりとしたヨーグルトドリンクや、冷たいヨーグルトのスープがよく合いますよ。


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

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