2005年10月02日

旅行博 2005

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世界110カ国の旅行博覧会

リポートが少し遅れましたが、9月23-24日にお台場の東京ビックサイトで行われた「旅行博」に行ってきました。

「旅行博」は、世界110カ国の観光局や旅行社が出展する、海外旅行の情報を集めた博覧会。アジア最大の旅行関連のイベントとのことです。旅行を計画している人は、各ブースでいろいろなパンフレットが集められて便利です。

イランやスリランカやメキシコなど、気合の入ったすばらしいアトラクションを提供している国もあって、旅に出たい気分をかき立てられました。

ただ、入場料1200円はちょっと高いのでは、とは、私を含めて周囲の海外旅行好きの一致した意見。いわく、「パンフレットは観光局へ行けばもらえるし、情報はインターネットで手に入るから、わざわざ入場料を払って、混雑した会場に情報を集めに行く必要はないんじゃない?」。

以前は、おみやげをたくさんもらえて、行く価値もあったようなのですが、最近のおみやげは、せいぜいボールペン。もっとも、いろいろなブースで行っている抽選会で航空券でも当てれば、十二分にモトは取れるので、そんなギャンブル狙いなら、まぁ、よいのかもしれません。

しかしながら、抽選の代わりにあちこちで書かされるアンケートには、ちょっと辟易しました。観光局ならいいけれど、何の会社かよくわからないショップが混ざっていて、個人情報保護はだいじょうぶなのかしら、と心配したり(ある友人は、昨年、アンケートを書いたあとにセールスの電話がかかってきて、いやな思いをしたそうです)。

また、食事系が充実しておらず、これには正直、がっかりしました。ホテル・レストランのコーナーで肉まんやシュウマイなどを売っている程度。一軒だけアフリカ料理のブースがありましたが、値段が高く、トイレの横に置いた作りおきを運んでいるのを見て、買う気が失せました。これだけの国数なら、いろいろな各国料理を期待してしまうのですが...。

というわけで、お客サイドから見ると、改善の余地がある、惜しいイベントという印象でした。


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

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