東京オクトーバーフェスト
[ ■催しもの ]


ドイツのビールの祭典
「日本におけるドイツ年」にちなんで、世界最大のミュンヘンのビール祭り"オクトーバーフェスト"が、各地で開催されています。
まずは9月22日から24日まで日比谷公園で開催された「東京オクトーバーフェスト」。アサヒビールの協賛で、ドイツから招聘したバンドやヨーデルの女王のステージ、また、ミュンヘン直送のオクトーバーフェスト・ビールなどの生ビールや、出店した東京のドイツ料理レストランによる、本格派ソーセージなどのドイツ料理が供されました。


上左写真は、"フリカデル"という、マスタードソースのかかったハンブルグのステーキ1000円。そう、いわゆるハンバーグです。赤坂の「葡萄屋」さんのブースで購入しました。
また、右写真は、"ニュールンベルガー・ソーセージ"600円。さすがソーセージの本場だけに、他にもミュンヘン、ベルリン(なぜかカレー味)など、都市ごとのいろいろな焼きソーセージを食べることができました。
付け合せは、ポテトやザワークラウト。ビールと一緒に野外で食べると、格別の味です。
私の訪れた日はあいにく雨模様だったのですが、日本人も、在日ドイツ人も、一緒に肩を組んで大いに盛り上がっていました。夜遅くまで開催されていたので、会社帰りの近所のサラリーマンも立ち寄りやすかったでしょうね。
***
翌週9月28日から10月2日は、神宮外苑に場所を変えて、同じ要領で開催されました。「こちらの方が本場っぽい雰囲気」とは、同行した、バイエルン州(州都はミュンヘン)出身の友人。
日比谷公園よりもゆったりとしたスペースに、大きなテントや、野外ベンチ、各種ドイツの生ビール(日比谷公園と同様、本場スタイルで、銘柄ごとにジョッキを変える)と、本格的なドイツのスナック料理の店、そして、生バンドが登場。頻繁に繰り返される、「プロースト!」(ドイツ語で乾杯の意)の掛け声とともに、陽気に盛り上がっていました。
あ、ドイツ料理に混ざって、枝豆が売られていたのはご愛嬌かな(笑)。


ちなみに、本場ミュンヘンの10月はもっと寒いので、オクトバーフェストのイベントは屋内で行われるそうですが、9月下旬?10月上旬の東京はまだ暖かく、野外の方が気持ちよいくらいでした。
また、ほぼ同じ期間に、新宿・歌舞伎町でもオクトーバーフェストが行われていました。しかしこちらは、友人いわく、「カレーが売られていたりして、ドイツの祭典というよりは、ちょっと便乗っぽい雰囲気だった」とのこと。
オクトーバーフェストは、他に、現在は10月10日まで横浜の赤レンガで開催中。こちらは、ドイツ年に関係なく、日本のビール発祥地として毎年、恒例のイベントです。
野外で仲間とワイワイ飲食を楽しむお花見や、ビアガーデンが大好きな日本人のこと。オクトーバーフェストは、来年以降も定着しそうな予感がしました。

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。
※この記事・写真等はe-food.jpが著作権を所有しています。無許可での転用・転載はご遠慮ください。商用利用の記事、写真等は販売しております。→「利用規約」
Tweet |
この記事のURL:
watersilverさん、コメントありがとうございます。
アサヒビールではなく、せめてレーベンブロイを目立たせるようにしてほしかったですね。
神宮外苑の方は、私はドイツビールの銘柄に詳しくないので、あいにく忘れてしまったのですが(ごめんなさい)、少なくとも、写真のBitburgerがドラフトで飲めました。レーベンブロイ、もといアサヒビールはなかったです(笑)。
どちらも行かれたのですか?大変興味深く読ませていただきました。
実は最初日比谷の方に行こうと思っていたのですが、OHPを見て某国内大手ビールメーカーのメインフラッグが全面に出ていたのを見て、萎えました。SpatenとかFranziskanerとか、料理には心はひかれたんですけどね。
神宮外苑はどんな銘柄がありましたか?
そういえば知人が教えてくれたのですが、横浜のドイツ人学校でもオクトバーフェストが開かれるそうですね。近所の人しか来ないそうですが。