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2005年09月17日

愛知万博で世界の料理6-アフリカ

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愛知万博で世界の料理をめぐるリポート、次はグローバルコモン5のアフリカです。

国パビリオンは、エジプト、南アフリカ、アフリカ共同館のたった3つ。その代わり、2棟からなるアフリカ共同館には、28もの国々が名前を連ねています。

アフリカ共同館のテーマは「アフリカ大叙事詩」とのことですが、何のことはない、木彫りの置物やアクセサリー等、みやげ物を売るバザールばかり。各国別の文化的な展示品ももちろんあるのですが、完全にバザールの威力に押されちゃってます。まともな?南アフリカ館エジプト館が、アフリカに見えなくなるくらい(笑)。あまりのエスニック濃度にクラクラしました。

28カ国も集まれば、各国の意見をまとめるのも大変だろうに、バザールでモノを売ろう!で一致団結したのかな(笑)。もちろん、日本語の看板が目立っていたガーナや、コーヒーセレモニーの展示(下右写真)などをしていたエチオピアなど、まじめに展示物にも取り組んでいた国だってありました。

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もっともガーナは、しっかりガーナチョコレートを売るおちゃめぶりを発揮(上左写真)。また、エチオピアは、展示物の家具に販売品が混じっていたり...。やっぱり商魂たくましいワ。

アフリカの叙事詩の方は、館内よりも、野外で体感できるかもしれません。中庭では、ジャンベ(アフリカ太鼓)の音がドコドコと地に響き、各国の部族ダンスのステージが、ひっきりなしに行なわれていました(上写真)。

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あ、でも、館内がつまらない、というわけでは全然ありませんよ。西アフリカ・コートジボワールのココアの缶詰やビールなど、飲食に興味のある私には、すごく珍しくて、おもしろかったですね。

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グローバルコモン5には、アフリカ料理のレストランが3軒あって、食事もけっこう充実していました。

今回はできるだけ東京で食べられないものを、ということで、中庭にあるレストラン「サラーム」"牛とかぼちゃの南アフリカ風シチュー"1050円(上左写真)をオーダー。残念ながら知識がなく、「ああ、これが南アフリカの料理なのね」と信じるしかなかったのですが、味はマイルドで、悪くなかったですよ。

ただ、このレストラン、メニューに売り切れが続出していました。お目当ての料理があるときは、早めにどうぞ。

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ほかに、大崎のアフリカ料理店「ブルーナイル」が、「アフリカ・ココ」という名前で出店していました(上左写真)。また、エジプト料理の「エジプトフードカフェ」(上右写真)は、外見も屋台風のいい感じで、"コシャリ"(エジプトの国民食のような、豆やパスタの入ったごはん)がおいしいと聞いていたので、ぜひ入ってみたかったのですが、残念ながら時間の都合であきらめました。

お時間ある方は、ぜひ"コシャリ"にトライしてみてくださいね。

愛知万博で世界の料理7 ?オセアニア、東南アジア、(グローバルコモン6)に続きます。



profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

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