(閉店)アザリマトバック|アゼルバイジャン料理|新宿三丁目
[ アゼルバイジャン料理 ]
本国出身のシェフによる本格派
※閉店しました。
【新宿三丁目】2009年2月に新宿三丁目の医大通りにオープンした、アゼルバイジャン共和国出身シェフによるアゼルバイジャン料理の専門店。
トルクメン人やトルコ(テュルク)人の兄弟民族といわれるアゼルバイジャン人(アゼリー人)は、旧ソ連のアゼルバイジャン共和国のほか、現在のイランやグルジア、アルメニアなどにまたがる地域に居住しているそう。日本では京都に一軒、アゼルバイジャン料理を提供するレストラン「シャンディズ」(旧「カスピアン・キッチン」)がありますが、東京では初登場だと思います。
(ただ、日暮里のペルシャ・トルコ料理店「ザクロ」の厨房にイラン系アゼリー人の方がいらしたことがあり、気づかずにアゼリーの料理を食べていた人もいるかも)。

以前、京都のお店のリポートでも書いたのですが、アゼルバイジャンの料理は、その土地柄からも、おおざっぱにはペルシャ料理とトルコ料理(もしくはその元になったアルメニア料理)の中間のイメージです。まさに「ザクロ」のお料理にどこか共通しそう。
「アザリマトバック」では、メニューにケバブの種類が豊富なのが特徴的。またトルコ(アルメニア)風のナスの詰め物やぶどうの葉で具を巻いた料理などが見受けられました。ペルシャ、トルコという歴史的な二大王朝の流れを汲んでいるためか、その調理法はなかなか洗練されたもの。アゼルバイジャンのお料理はスパイスはほどほどであまり辛くなく、滋味豊かで、一般的な日本人にもおいしく感じられると思います。
個人的には、ケバブの数々に魅せられてしまいました。大きな肉塊を削いで作るドネルケバブの屋台は、今や片田舎のお祭りにも見られるほど日本に定着したけれど、こちらのお店では、サフランのケバブをはじめ、絶妙なスパイス加減で繰り広げられるケバブの世界の奥深さが実感できますよ。

アザリマトバック
東京都新宿区新宿6-7-3
■営業時間:月?金11:30-14:30(L.O.)、火?土18:00-23:00(L.O.22:30)
■定休日:日・祝

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。
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アゼルバイジャン料理のアザリマトバックですが、ぐるなびから削除されたようです。