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2008年12月17日

マヌエル シュラスケリア|ポルトガル料理|高輪

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ポルトガルの炭火焼き料理

【高輪(泉岳寺)】「忠臣蔵」赤穂四十七士の墓があり、12月ともなると大勢の参拝客が訪れる泉岳寺の近くにあるポルトガル料理レストラン。渋谷・松涛にある同名店の姉妹店です。

週末のみランチがあり、ポルトガル料理の前菜・メインが2000円のプリフィクスメニューが用意されています。スープと、自家製パン、ビニョベルデなどのドリンク付きです。

東京にもポルトガル料理レストランが増えましたが、各店、特色を出すよう工夫しているようです。こちらはシュラスケリア(ポルトガル語で「バーベキューを食べさせる店」といった意味。ポルトガル語が公用語のブラジルの焼肉のことを"シュラスコ"といいますよね)の店名のごとく、肉やソーセージ(チョリソ)、イワシ、バカリャウ(干鱈)などのお魚の炭火焼きをセールスにしていました。海に面したポルトガル北西部のお料理なのだそうです。

ランチでもスパイシーな、旧ポルトガル領のマカオ名物アフリカン・チキン(アフリカ南端を回ってアジアに到着したポルトガルのバスコ・ダ・ガマ一行の置き土産的な料理?)がいただけますよ。もちろん、炭火焼き以外のお料理もあります。

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上写真と左写真は前菜の炭火焼きチョリソやボリーニョ・デ・バカリャウ(干鱈のコロッケ)、タコのマリネなど前菜の盛り合わせ。右写真は、チョリソ入りのこってりとしたじゃがいもスープ。かつて世界の海を制した海洋国ポルトガルらしく魚介類が豊富。

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メインのアサリと豚のアレンテージョ風と、タコ&豆の煮物。どちらも、近年増えた東京のポルトガル料理店の定番メニュー。コリアンダーの葉が添えられているのがポルトガル式。アサリやタコといった素材が日本人には違和感なく受け入れられるのだろうか。この日も隣席には、忠臣蔵ゆかりの地めぐりとおぼしき?年配のグループがおり、レモンを絞ってかけるポルトガル風イワシの炭火焼きなどに舌鼓を打っていた。

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追加料金でオーダーできるポルトガルのデザート。カステラの元祖ともいわれる素朴なスポンジケーキ風のパン・デ・ローと、カシューナッツのロールケーキ。たまごがたっぷり。各600円。


周囲は住宅街で、交通の便がよいとはいえないのですが、お散歩がてらに立ち寄る人も多そう。確かに、何となくフラリと入ってみたくなるような、気取らない食堂といった雰囲気でした。


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マヌエル シュラスケリア
東京都港区高輪2-3-22 101
Tel. 03-3443-5002
http://www.pjgroup.jp/manuel/takanawa/

■営業時間 Open: 平日18:00-23:00(L.O22:30)、週末12:00-14:30(L.O.14:00)、18:00-23:00(L.O22:30)
■定休日 Close: 月



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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

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