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2008年05月05日

10ヶ国の料理フェスタ2008|ホテルオークラ東京

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レアな国も含む洗練された各国料理

【虎ノ門・六本木一丁目】ホテルオークラ東京でゴールデンウィークに毎年恒例の「10ヶ国の大使夫人のガーデニング」と同時開催されている「10ヶ国の料理フェスタ」に行ってきました(5/6まで開催)。

今年の参加国は、 

ベルギー、ポルトガル、スロヴァキア、ロシア、中国、タイ、オマーン、モザンビーク、カナダ、ペルー

の10ヶ国。おなじみの国もあれば、あまり聞きなれない国もありますが、同等に並べられてバラエティ豊かになったお料理をランチ・ビュッフェで堪能してきました。数種のデザート、コーヒー、紅茶込みで大人1人4000円(税サ込み。子供料金は3000円)です。

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まずはカレー3種。左から、タイのグリーンカレー、中東の王国オマーンの海老カレー、アフリカ東海岸にある旧ポルトガル領の国モザンビークのチキンカレー。どれもココナッツミルクを使用。後者2国は、歴史的な経緯からアラビア海側の南インドの影響がうかがえる。

どれもホテルらしい洗練した味わいなのだが、どういうわけかタイのグリーンカレーだけは、ハーブの香りもなく、ボテっとした塩辛さでイマイチな味だった。オークラの厨房はタイ料理は得意分野ではないのかしら...。

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こちらもちょっと珍しい国の料理。左写真は東欧スロバキアの具だくさんなグヤーシュ(パプリカのシチュー)。左写真はカナダのポークロイン。

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左写真は何とも上品なロシアのボルシチ。右写真はペルーのキヌア入りガスパチョ。ヌエボラティーノ(新ラテン料理)っぽい一品だ。

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一般の日本人にもホッとできるおなじみの料理も。左写真はベルギーのムール貝のワイン蒸し(ベルギーからはほかに、シコン=アンディーブのグラタンも)、右写真は中国の貝柱入りシュウマイとグリーンアスパラの炒め物。こういったスタンダードな洋食、中華のおいしさは、さすが。

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ラストはポルトガルのゴージャスなタコのリゾット。お隣は、デコレーションのパン粉で作ったタコ。こうした見た目で楽しませてくれるおもてなしにも、日本を代表するホテルの伝統を感じる。


料理の味わいは、どれも洗練されたもの。「大使夫人のガーデニング」に合わせているためか、おそらく上流の人たちの好みで、初心者でも安心しておいしくいただけると思います。また、お年寄りに配慮してか、カレー・コーナーにいなにわうどんを用意している配慮には、何だか泣けてきました(笑)。

さて、「大使夫人のガーデニング」の方にも興味があったのですが、入り口で行列のできる大変な混雑だったため、今回は見学をあきらめました。会場の出口付近にあるコンチネンタルルームに行きたいといえば、直接、案内してもらえます。


ホテルオークラ東京 
コンチネンタルルーム、アスコットホール(いずれも本館)
東京都港区虎ノ門2-10-4
Tel. 03-3224-7688
http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/event/gardening08/index.html



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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。

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