中近東アフリカ婦人会チャリティバザー・リポート
[ ■催しもの ]
大使館員夫人の手作り料理が大集合
【中央区・水天宮前】10月23日、箱崎のロイヤルパークホテルで開催された中近東アフリカ婦人会創立25周年チャリティバザーに行ってきました。私のお目当てはもちろん(笑)、アフリカ・アラブの33カ国の国々の大使館員夫人による手作り料理でした。
中近東アフリカ婦人会は、在日の中近東・アフリカの婦人たちとの友好親善を目的とした団体。中近東・アフリカ諸国の中で自然災害や貧困に苦しむ女性や子供たちのために2年に1度バザーを行なったり、私も愛用している「AFRICAN AND ARAB COOKING」というアラブとアフリカのレシピ本を発行しておられ、e-food.jpでも料理教室などでたびたびお世話になっています。
さてこのチャリティバザー、当日まで何となくのどかな学校で開催するバザーを想像していたのですが、その規模たるや驚愕のひとこと...。午前11時の開場を前に、ホテルのロビーを取り巻くほど長蛇の列ができていました(出席者の中には、皇后美智子様もおられたようです)。参加者数は約2400人だったそうです。
手書きの看板がほのぼのとした感じだけれど、料理の内容はスゴイ。体育館のように広いフロアの壁半分いっぱいに、各国の大きな国旗が並び、食べ物の販売ブースが並んだ。値段は100円?と、比較的良心的。国名はアルファベット順で、トップはアルジェリア(右写真)。シュクシャカという具入りオムレツや、三日月のカタチをしたパンなどを販売。
ふだんどんな食事をしている国なのか、日本人には想像つかない国も多数登場。左写真はボツワナ、右写真はブルキナファソ。全体的にアフリカ諸国は、ライスやクスクスと、肉入りシチューの組み合わせが目立った。
左は、蛍光グリーン(サフランの一種だというのだが...)の炊き込みご飯がひときわ目立ったジブチ。右はイラクの料理。アラブや北アフリカ諸国に共通しているのは、パンやペストリー類の多いこと。ほうれんそうとチーズ、ペースト状の肉など、具はいろいろ。
左は、少しずつ観光客が増えはじめたというカダフィ大佐の国・リビアのクスクス。右は、パレスチナの料理の数々。大使館に相当する駐日パレスチナ常駐総代理部が日本に置かれたことで、開場では料理のほか、パレスチナの刺繍など、ひときわアピールに熱の入った様子が見られた。
左は、日本のサッカーファンには"ドーハの悲劇"として忘れられないカタールの炊き込みご飯・チキン・マクブース。右は、e-food.jpのコンゴ料理教室でもお世話になった、会場で見事なジャンベのライブを聴かせていたムクナ・チャカトゥンバさん。
バザーでは料理と同じくらいの規模で、各国の民芸品や刺繍、民族衣装などの販売も行なわれていました。女性にとっては、何とも魅力的な内容です。それに、チャリティバザー本来の目的を達することはもちろん、アフリカ・アラブの生きた文化がこれほど一同に介することはなかなかないはず(日比谷公園で毎年行なわれるアフリカンフェスタをもしのぐ規模でした)。
平日に開催されるのが残念なのですが、2年後の開催が早くも楽しみです。
e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。
※この記事・写真等はe-food.jpが著作権を所有しています。無許可での転用・転載はご遠慮ください。商用利用の記事、写真等は販売しております。→「利用規約」
Tweet |
この記事のURL:
お久しぶりです♪
私も このバザー 料理めあてで興味ありました?!でも仕事がある曜日で 行けませんでした(涙) 次回は行ってみたい!と思ってたけど 長蛇の列・・・?!
最近 各国イベントも どこもパワーアップして混んできてますよね・・ エスニックブームなのかな?
p.s. また近いうち 食べ歩きしませんか??