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2006年07月04日

ウェスティンホテル東京のドイツ料理フェア

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洗練されたドイツ料理

【恵比寿】ウェスティンホテル東京のレストラン「ビクターズ」で7月2日まで開催されたドイツフェアで、ミシュランの星を持つ南ドイツのレストラン「ツーム・シュトルヒェン」のオーナーシェフ、フリッツ・ヘルフェスリーダー氏による南ドイツ料理をいただいてきました。

上写真は、南ドイツの伝統料理であるメインの"ルーラーデン"(ザワークラウト&野菜の牛肉巻き)と"シュペッツェレ"(パスタのような小麦粉を練ってゆでた料理)です。

ヘルフェスリーダー氏親子の料理は、黒い森(ブラックフォレスト)の伝統に基づいた斬新さが定評とのこと。シェフにしてみれば、祖国ドイツがサッカーのワールドカップで準決勝に勝ち進んでいるところへ、ちょっと気の毒な気もしますが(笑)、私たちにとってはグッドタイミングな企画でした。

もっとも、ランチメニューの前菜が"ニース風サラダ"だったりして、いかにも南ドイツ的な料理は、先のメイン料理くらいだったのですが。日本でドイツ料理として思い出される、ソーセージも登場しませんでした。どうも、料理をモダンに洗練させるには、フレンチのエッセンスが不可欠なようで...。

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ドイツ風のライ麦パンやじゃがいも入りのパンなど。右写真は、前菜の豚肉とロブスター(ニース風サラダもおいしそうだったのだけれど、できるだけドイツらしいものをと思い、替えてもらった次第)。

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左写真は、黒い森をイメージしたという、デザートのその名も"ブラックフォレスト"。最初にいわれないとドイツ料理のデザートとは思えない?繊細な美しさ。右写真は「ビクターズ」の個室。世界各国のワインコレクションが並んでいた。

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ミシュランの星付きだけに、味はどれもさすがにおいしいです。でも一方で、もうちょっと地方色が出ていたらさらによかったのに、なんて思いも。フレンチなら、今や、特別なフェアでなくても食べられますから。

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ビクターズ
目黒区三田1-4-1 恵比寿ガーデンプレイス内
ウェスティンホテル東京22F
Tel. 03-5423-7777
http://www.westin-tokyo.co.jp/jp/restaurant/v.html
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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。

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